ALS患者、コンタクトレンズを買うの巻

私は、外出するときはコンタクトレンズを着けています。1日使い捨てタイプです。以前買った一年分が無くなったので、先日買いに行きましたが、思いのほか大変でした。

コンタクトを買うときは、事前に併設の眼科で検査を受ける必要があります。当然裸眼にならないといけません。自分ではコンタクトを外せないので、眼科の人に外してもらいます。

○最初の関門「視力検査」

これに関しては、妻が私の口文字を読むことでクリアしました。矯正後の視力は以前と変わらずでした。大変なのはここからです。

○次の関門「アゴをのせて覗き込む検査」

何の検査かわかりませんが、ボヤけた気球みたいなもののピントが見てると合うやつです。これには相当苦労しました。車椅子のフットレストを外し、ギリギリまで足を検査台の下に入れて、リクライニングを起こして、身体を起こしアゴをのせた上で、背中と頭を支えて体勢を維持します。妻だけでは支えられずに、受付の方にも手伝ってもらい、3人がかりで検査を終えました。

○最後の関門「ドクターの診察」

診察にも、アゴをのせて眼に光を当てて傷などを調べる検査がありますが、とにかく診察室が狭く、入るのに苦労しました。しかしアゴのせは、要領を得た3人の連携プレイによって難なくクリアしました(笑)

そんなわけで無事一年分買いましたが、一年前との症状の違いを実感しました。一年後、もし呼吸器着けてたら、どうやって検査するんだろうと思いながら帰りました。

妻は
「ブログのネタ作りになっちゃったね」と笑ってました。

株式会社まんまる笑店
代表取締役社長 恩田聖敬


この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2016年9月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。