小池劇場には第二幕も第三幕も第四幕も第五幕も...

早川 忠孝

「小池劇場」の勢い、どこまで続くか(都庁サイト「知事の部屋」より編集部引用)

やり過ぎを懸念していただいているが、小池さんがやり過ぎだと誰しも認めるような場面は当分来ないだろうと思っている。

もっとやれ、もっとやれ、とまで煽る人はいないだろうが、小池さんが手を抜いたように見えると怒り出す人が現れるだろうから、小池さんは今ぐらいのペースでずっと仕事をされるのがいい。

毎日記者会見を開け、などと要求していた方がおられたが、記者会見はそれなりの材料を入手してから粛々と開く方が取材するマスコミの方も準備ができるだろうから、週1回の定例記者会見と何か特別の動きがあった時の臨時の記者会見ぐらいでいいはずである。

東京都政大改革と銘打っているくらいだから、材料は無限にありそうだ。
2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催までおそらく次から次へとマスコミが大きく報道したくなるような材料が出てくる。

小池さんの顔を見ない日はないくらいに、小池さんはテレビの画面に登場するはずである。
かつての橋下氏を凌ぐほどの勢いで小池さんはマスコミに登場する。

橋下氏のように乱暴な物言いをすることは決してないだろうから、今のペースを守っている限り小池さんが窮地に追い込まれるような場面は出てこない。

小池さんの一挙手一投足にマスコミの注目が集まるはずだから、小池さんが注意深く行動していればまず世論を敵に回すようなことはない。

別に奇を衒う必要もなければ、あえて大衆の喝采を浴びるために特別のパフォーマンスをすることもない。
ただ、淡々と都知事の職務に精励するだけで十分に評価されるポジションにいる。

歴代の知事とはまったく違ったポジションにいるのが、今の小池さんである。
いずれ然るべき人を副知事等のポストに就けなくなくてはならなくだろうが、今のペースで一つ一つ丁寧に仕事を進めていけば、そう大きな抵抗はどこからもないはずである。

天の時は、既に獲得されている。
地の利もかなり改善されてきたようだ。
残りは、人の和である。

多少の曲折ぐらいはあるだろうが、何とかなるだろう。

私は、そんなに心配していない。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年10月7日の記事を転載させていただきました。転載を快諾いただいた早川氏に御礼申し上げます。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。