シメのラーメンはダイエット食である

講演中の菊池真由子。

お酒を飲んだ後に、ラーメンを食べたくなる衝動にかられることはないだろうか。さんざん食べたにもかかわらず、なぜか最後はラーメンでシメたくなる。ところが、「シメのラーメン」を食べても太らない魔法の法則が存在する。

「シメのラーメンを食べても太らないテクニックが存在します」。そう答えるのは、管理栄養士、健康運動指導士として活動している、菊池真由子(以下、菊池)氏である。

■素敵なラーメンライフを送るためには

――菊池は、お酒を飲むとラーメンが食べたくなる理由として次のことをあげている。まず肝臓がアルコールを分解しようと働きだす。その際に肝臓は炭水化物から得られる糖質をエネルギー源とする。お酒を飲めば飲むほど体のなかの糖質はどんどん消費されていく。

「アルコールには利尿作用があるので体は糖質不足と同時に、水分不足になります。ラーメンという糖質と水分が豊富な炭水化物を体が求めることは普通の反応なのです。不足しているものを補給しようとしているだけにすぎません。」(菊池)

――お酒を飲んだあとに脂たっぷりのラーメンを食べるのだから、太らないほうが不思議というもの。だからこそ次の3つの法則を実践してもらいたい。これを実践すればラーメンは食べてもいっこうに構わないようだ。

「その1の法則です。おつまみに枝豆を2人分食べることです。枝豆は低脂肪でビタミンB1、B2が豊富です。これらのビタミン類は淡水化物や脂肪を分解する働きがあります。ビタミンB1を0.19g、B2を0.09㎎とることが可能です。」(菊池)

――枝豆が効果的とは素晴らしい。ラーメンを食する前には2人分の枝豆を食して臨みたいものだ。日本人は枝豆好きが多いから比較的容易な方法ともいえよう。

「その2の法則です。翌日はいつもと同じ時間に朝食を食べることです。前日に食べ過ぎても抜いてはいけません。朝食を抜いてしまうと1日の食欲のリズムが乱れます。リズムの乱れはムダな食欲を招くことになるので要注意です。」(菊池)

――たしかに、朝食を抜くと夕食の食べすぎなどを誘発する危険性がある。

「その3は朝食を和食にすることです。和食の朝食はラーメンで食べ過ぎたカロリーを体の脂肪にしないためのぴったりのメニューなのです。雑穀米のご飯、ワカメの味噌汁、キャベツや納豆などのおかずがバランスの良い食事といえるでしょう。」(菊池)

――菊池によれば、ワカメのはいった味噌汁を飲むだけでも効果があるようだ。ワカメの食物繊維が余分なコレステロールの吸収を抑制するとのこと。

■本日のまとめ

そして、食べ方にも注意をしなければいけない。「食べても太らない」を実現するためには、食事毎にカロリー摂取量を計算するなど、自分への意識付けが必要になることは言うまでもない。やみくもに食べるのではなく意識付けが重要になる。

「おかずはタンパク源が理想です。納豆をはじめ、卵焼きやタラコもいいでしょう。タンパク質をしっかりとると体がカロリーを体温として消費しようと働き出します。」(菊池)

いかがだろうか。ラーメンも食べ方を工夫すれば太らない。皆さまも、素敵な秋のラーメンライフをお過ごしください。

参考書籍
食べても食べても太らない法』 (三笠書房)

尾藤克之
コラムニスト

ps

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