「小池塾」目玉の託児所レポート!

経沢 香保子

2016年10月30日、メディアで話題の小池百合子政経塾「希望の塾」が開塾しました。私たちキッズラインは、小池塾の託児スペース「きぼうのほいくじょ」運営を任されています。それでは早速、開塾式の様子とキッズサポーターによる保育の様子をレポートします!
早朝から報道陣が詰めかけ、会場入口には大行列ができていました。塾生1000人が4回転するのですから、警戒態勢・警備も厳重でした。

会場は帝京平成大学。1000人ホール。

小池塾は有料(男性5万円 女性4万円 学生3万円)で申込期間が短かったにも関わらず、応募は4000人を超え大反響。参加者の世代は様々で、最年少は18歳。老若男女が参加し、女性比率はなんと4割とのことでした。

なので、小池塾の目玉は託児所!

参加者から「子連れで行きたいのですが」という声があり、都知事が「託児所用意しましょう!」となったことで、スピーディーにオンラインで、安全安心に手配できる、キッズラインをお選びいただきました。


報道陣からの取材も多かったです。

そして、第1回の塾の様子ですが、小池塾長からの挨拶に始まり、その後報道陣は全員退場し、小池塾長による講義が始まりました。

塾長開講挨拶は・・・

今回小池都知事が「希望の塾」を開講した理由について言及されました。
まず、女性が輝く社会、一億総活躍を目指しているのに、日本の指数は101位から111位に落ちてしまった事を挙げていらっしゃいました。これは決して日本がダメということではなく、他の国が努力していて、スピード感が日本は遅れているのだとおっしゃり、
この希望の塾で、塾生には、行政のツボ、政治のツボを学んでほしい。
そしてともに、都政をはじめ政治のグレードアップをしていきたい。
この場でインタラクティブに学び合いながら、批評家ではなくプレーヤーを目指してほしい。

と、おっしゃっていました。

現在の日本には、東京には、ありとあらゆるものがあるものの、たった一つ足りないのは「希望」であるとご指摘され、「希望を見つけ、希望を実現しよう!」をかけ声をあげて塾長開講挨拶としていました。
(その後、報道陣が退場し、帝京平成大学の方のご挨拶を挟みました)

塾長による記念講演

テーマは「東京大改革。大義と共感の政治」というものでした。
今回小池塾は、4000人を超える応募で、合格者2902名だったそう。この場を通じて、学びとともに仲間づくり、人脈づくりをしてほしいと熱く語られてました。


初めて政経塾で保育室を用意して、もちろん、都知事も見学に。

私も少しお話しさせていただきましたが、キッズラインの簡単な説明をすると、

「そうよね、保育士さんも育児しているから復職が難しいのよね。キッズラインはベビーシッターのUberのようなサービスね」

と、すぐに本質を掴んでいただきました。

キッズラインでは、保育士や育児経験豊富な主婦など多種多様な方が、当社の面接・研修を経てベビーシッターとして活躍しています。保育園の労働条件が合わず辞めてしまったり、自身の結婚・出産でフルタイムで復職ができない「潜在保育士」が多数登録しています。


ママやイクメンのみなさんにも参加してほしいとおっしゃっていました。
(実際に双子のお子さんを連れたパパが預けにいらっしゃいました)

小池さんの簡単な経歴

小池さんは18歳のとき留学をすることを考え、19歳でエジプトのカイロに旅立ったそう。これからは国際的な社会、日本も開かれた国になると思ったのが留学の理由で、カイロにしたのは、みんなが英語を勉強するので、自分はみんなとは違う言語を、と。また、この日本はみんな束になって同じことをするけれども、みんなで同じだから安心ということはない。みんなで同じことをして、身を削っている血みどろの海レッドオーシャンよりは、自分は、先手先手を打って、ブルーオーシャンで磨いておきたい、とのことでした。政治も同じく、先手必勝が重要と述べていらっしゃいました。なので、そのために「何を準備しておくか」ということが大事だと強調されていました。

テレビ時代の女性としての経験とキャスターとしての経験

テレビ時代、女性アシスタントだった頃、女性は「ハ行」を言っていれば良かった。「は〜」「へ〜」「ほ〜」など。自分の意見を言うと「あの女を黙らせろ」と視聴者からクレームが来るほどだったのだとか。

テレビの生放送の経験は貴重で、最大の学びは「分かりやすく伝えること」。短い生放送の中でどうやって視聴者の方に一瞬で伝わるようにするのか?そこで、アイディアを出し、フリップを工夫して作り、円グラフを書くのに、ゴミ箱の下の周囲をマジックでなぞったりしたほどだと。つまりは「伝え方」が大事ということを悟ったそうです。難しいことの中身をどうやって伝えるのかということ。それは政治にも生きている、とのことでした。

政治家になったきっかけ

その後、メインキャスターの仕事をして、株価が最高値の頃、バブルの崩壊の頃、ソ連の崩壊や湾岸戦争と、たくさんのニュースを伝えていく中で、政治の役割が大きいと感じたけれども、自分は批判することしかできないので、実際にプレイヤーを目指して転身しようと、39歳のときに立候補することに。テレビで人前で話すことはできるけれども、街頭演説は苦手で、手を振るのが恥ずかしくて、小さく振っていたら、タクシーが停まってしまったほど、と(苦笑)

東京大改革について

−政治にはスピード感が必要、そのためには情報公開−
バブルのときも、金融引き締めをやれば良いのになかなかやらずタイミングを逸しているのを見て(本体3,4年前にやっておくべきことなのに)政治にはもっとタイミング、スピード感が欲しいと思っていらっしゃったようです。女性政策もしかり。日本はやっているようだが、他国の方がもっと早い。これからは、正しい政策を正しいタイミングでやるべきで、それが、東京大改革。情報公開を徹底し、中身が見える政治を進めていく。それにより都民の共感を得る政治が可能になるとおっしゃっていました。

政治家としてのこれからの活動

今まで「大義」「共感」を大事に政治活動をしてこられ、39歳で政治家になり、新党作りばかりやり(決して転身ばかりしていたのではなく、党のMAばかりだったので結果としてそうだっただけのようです)、規制緩和も数々行い、ある日小泉さんに呼ばれ、環境大臣へ。環境大臣として通常のやるべきこと以外に何かしようと、クールビズを考えたそうです。理由は、自分がエアコンが苦手で、なぜ日本の男性は、高温多湿なのに汗かきながらスーツきてるのかわからなかったこと。女性は寒そうにひざ掛けを使っていたので、そこで、思いついたのがクールビズ。地球温暖化対策の一つにつながったそうです。

政治活動で大切にしたいこと

虫の目、鳥の目、魚の目で物事を見ていく。鳥の目で大きく見て、虫の目は小さいことも見て、魚の目(魚群探知機)でトレンドの流れを見ていこう、と。そうすれば、たとえば、保育園落ちた日本死ね!!というような小さな声が大きなメッセージに繋がっていきます。

サステイナブルな東京をつくりたい

予算規模、13兆円(スウェーデンの国家予算に匹敵)人口1362万人(ベルギー国家と一緒)の東京都。国際空港世界第5位など、これらの地盤を活かして、サステイナブルな東京ってどうやってつくるのかがテーマ。次の世代の若者も希望の持てるCityにしていかなければなりません。

・セーフシティー
・ダイバーシティー
・スマートシティー

上記の3つのキーワードで、常に大きく高く大義を掲げ、皆様に共感いただけるような、ちょっとした工夫をし、愛情を込めて活動していきたい。だから「都民ファースト」「ワイズスペンディング」を掲げたい。これまで見たことのないような都政・東京大改革を推進していきたい。そのためには仲間が必要で、みんなと一緒にやっていきたい。

そう力強くおっしゃっていました。

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帰りに会場を出ると、報道陣がすごくて、私も、各新聞社やテレビの取材をたくさん受けました。

聞かれたことは、
・講義の内容はどうだったのか?
・印象に残った点は?
・どのようなきっかけで、なぜあなたは参加したのか?
・新党を立ち上げる話は出たか?
などでした。

私は、小池さんの登場したときのオーラとパワーがすごかったという話と、講義内容で印象に残ったこと、そして個人の意見として、これからは民間企業と国は近くなっていくと思うので民間ベンチャー経営者として、また、待機児童を解決したい母という立場の人間として、政治がどのような決定プロセスになっているのかなどを学んで、自分の貢献できることを探したい。その目的で参加させていただいているなど、お話しさせていただきました。

最後に

私たちの運営する「キッズライン」が、少しでも、待機児童問題における保育園不足の問題を、保育園という概念だけではなく、安全で便利な保育士ベビーシッターという方法で、潜在保育士を活用しながら解決できればと強く願っています(保育園は毎月子ども1人当たり40万円の税金投入されていますが、ベビーシッターはそれを下回る費用で用地もいらず、近隣住民の反対もありません。病児でもそのまま預けられるので、ワイズスペンディングで都民ファーストだと思っています。詳細はこちら)。

これからも、しっかり提案できればと思っています。政治も勉強しながら、みなさまのお役に立てるサービス提供を目指します。

株式会社キッズライン代表取締役CEO 経沢香保子
https://kidsline.me/


編集部より:このブログは株式会社キッズラインの公式ブログ 2016年10月30日の記事を転載させていただきました。転載をご快諾いただいた同社ならびに経沢香保子さんに御礼申し上げます。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。