震災を逆バネにして新しい街づくりに邁進している山元町

ビヨンドXプロジェクトのメンバーで東北復興事業進捗状況の視察バス旅行を企画した。
今回は1泊2日の小旅行だったが、やはり来ないと分からないことばかりである。

常磐線の新山下駅がいよいよ今月の10日に供用開始である。
その直前の様子を見てきた。

さっとバスで通っただけではよく分からなかったが、改めて山下駅周辺の様子を視察して、山元町が大震災を一つの逆バネにして大胆な街づくりに乗り出したことがよく分かった。

被災地区の住民のみなさんと行政の間で震災復興事業の進め方について議論があり、相当揉めていたようだと聞いていたが、結局行政側が打ち出した復興事業計画の方が良かったようだ。

いや、これは結構見事な街に生まれ変わるぞ。
これが率直な私の印象である。

仙台まで40分だそうである。
人口減少に歯止めがかかる可能性がある。
むしろ若い方々が住みたくなるような魅力を持った新しい街になりそうだ。

小学校が新しい街づくりの最大の推進役になっている

出来立てホヤホヤの山下第二小学校を訪問した。
2年前に図書の寄贈をした関係で、山元町の内藤くんの応援方々山元町の復興事業の進捗状況を視察させていただいたのだが、山下第二小学校の施設の充実ぶりに度肝を抜かれてしまった。

山元町は、子育てや子どもの教育に特に力を入れているようである。
若い親御さんはこういうところで子どもを育てたくなるのではないだろうか。

山元町から若い方々が仙台方面に流出しているという話だったが、上手くすると人口の流出が止まり、むしろ仙台方面から山元町に移住する人たちが増えて来るのではないか、と思わせるような環境に変貌しつつある。

私たちは、どうやらその変貌の瞬間に立ち会ったようである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年11月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。