大転換期を迎えた日本の外交・防衛戦略を考える

トランプ当選で日本外交は新時代へ(Newsweek、首相官邸サイトより:編集部)

日本にとっては相変らず日本の外交・防衛は日米同盟関係が基軸なのだが、トランプのアメリカになると多少、いや相当程度、アメリカとの関係がギクシャクするようになるのではないかと思っている。

どんどん内向きになるアメリカと、出来るだけ外に向かっていこうとする日本とではどうしても折り合えないことが増えてくる虞がある。

アメリカの協力を得ようとしてもなかなか得られなくなるのではないかしら、日本はアメリカ抜きで何とか自立していく道を探らざるを得なくなるのではないか。
そんなことを考えている。

いよいよ日本の自立の時は、近いようである。

いつかはそうなることを覚悟していたが、トランプがアメリカの大統領に就任すれば、アメリカはすべてについてアメリカファーストと言い出すだろうから、日本がどうなろうが、世界がどうなろうが、アメリカだけよくなればいい、とごり押ししてくるようになるだろうと思っている。

日本には、相当タフなネゴシエーターが必要になりそうだ。

アメリカの理不尽な要求なり圧力を跳ね返すための武器を用意した方がどうもよさそうである。

これまで日本はアメリカが果たしてきた世界の警察官の役割の一部を進んで引き受けるようなところがあったが、ちょっと立ち止まった方がいい。

日本が出来ることと出来ないことをしっかり見極めて、出来ないことについてははっきりノーと言えるようになっていた方がいい。

そんなことを考えている。

鍵は、ロシアや中国にあるだろうと思っている。
日本は、ロシアや中国ともう少し近寄ってもいいはずだ。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年11月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。