メルボルン不動産投資の注意点と可能性

メルボルンの気候は変化が激しいです。35度以上の真夏のような日は日中外出できないくらいの暑さですが、翌日からは一転。小雨が降って急に過ごしやすくなりました。日本の9月くらいの気候です。不動産の視察には丁度良い天気になりました。

メルボルンで不動産事業をやっている地元の方を紹介してもらい、メルボルンの不動産投資環境全般についてお話を伺いました。ポイントはエリアの選択にあるようです。

メルボルンも他の都市と同様、エリアによっては不動産の建設ラッシュが続いているようで、これから数年後に完成した物件の供給が一気に増えてくる懸念があるそうです。特にドックランズ、サウスバンクといったエリアは供給過剰懸念があるので要注意とのことでした。

視察した中で私が注目したのは、中心部の南東にあるサウスヤラ(South Yarra)と呼ばれるエリアでした。中心部から車で10分から15分。トラムや電車でもアクセスできるエリアですが、この付近に行くと公園の緑が美しく、街並みが急に洗練されてきます。高層のコンドミニアムではなく、ローライズと呼ばれる3階建てくらいの低層コンドミニアムが立ち並ぶエリアで、デザインに凝った物件を見つけることができます。

リノベーション物件や建て直しで新築で建設されるものもあり、Off the planと呼ばれる建設前の物件(新興国のプレビルドに該当)であれば、日本人でも購入が可能のようです。この辺のルールはこれからもう少し調べてみないとわからないところもあります。

東京で言えば、代官山や自由が丘のような開放的でオシャレな街のイメージです。レストランやバーも競い合うように立ち並んでいて、ランチもディナーもこのエリアで食べてみましたが、どれも本当に美味しく、クオリティが高かったです。

ランチで入ったイタリアンで注文したパスタ(写真)はモチモチの麺とスパイシーなソースが絶妙でした。チーズをかけてもらって味がさらに引き立ちました。メルボルンの食、特にイタリアンのレベルは突出しています。

世界で最も住みたい街のランキングで1位になっているメルボルンは、美しい街並みと食や音楽などの文化の香りがあって、移民を受け入れる懐の深さがあるように感じました。テキサスの州都であるオースティンと似たような匂いを感じ、多くの人を魅了するこの街の発展は、これからも続くと確信しました。

後は、どこにどんな物件を買うか、そして誰に管理してもらうかを考えなければなりません。また1つご縁がありそうな街を見つけました。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年12月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。