新年だから口にしよう!「ありがとう」という感謝の言葉

尾藤 克之

年賀特別郵便であることやメッセージカードにも注目したい。

アゴラ出版道場」の影響でしょうか、今年は非常に多くの出版関係者の方から年賀状をいただきました。そのなかでもひときわ光っていたのが、あさ出版からの年賀状でした。お年賀のメッセージカードと、新年に相応しい本が同封されていました。内容がとても素敵だったので紹介したいと思います。

タイトルは、ありがとう ~Thank you~』(あさ出版)。人は毎日を忙しく生きていると、「ありがとう」の気持ちを大切な人に伝える機会を逸してしまうものです。いつか伝えようと思いながらも、なかなか言葉にできない「ありがとう」という言葉。この「ありがとう」を行動に移すための仕掛けが本書にはほどこされています。

さて、新年を迎えて、決意を新たにした人も多いのではないかと思います。ところが、思ったとおりいかないと思考はネガティブに変化します。そして、乱暴な言葉を口にすることが増えます。誰でもやってしまうことに、ネガティブな言葉を口にすることがあります。ネガティブな言葉を口にした時点で行動が阻害されるともいわれています。

脳科学的にも「人の脳は気分のいいときに最も活性化する」という結果もあります。言葉はすべてブーメランのように自分に帰ってくることも言われますから注意が必要です。最近は、政治の場面で、「ブーメラン」という表現を良くつかいますが、これにはそれなりの理由があるということなのでしょう。

昨年も、相当数の政治家や経営者にインタビューなどをしてきましたが、成功している人ほど、言葉が丁寧で使う場面なども意識しているように感じました。特に日本の社会では欧米よりも自己主張がしづらい雰囲気があります。言いたいことは我慢をしなければいけない。言いたくても抑えることが当然とされます。

感情をストレートに口にすると、必然的に「悪口」「いい言葉」「ゴシップ」などの、感情に影響を与える言葉を並べるようになります。これらのストレートな感情がブーメランのように戻ってきたら大変です。やはり言葉の大切さを感じずにはいられません。そんなときに、思い出したいのが「ありがとう」です。

著者の寺井広樹さんは、心のデトックス(涙活プロデューサー)として、直木賞作家、志茂田景樹氏との「天国ポスト」、川嶋あいを筆頭とするアーティストへの作品提供など、幅広く活動しています。イラストを手がけるRIEさんは、「人の心の豊かさ、温かさを世界中に広げたい」と絵を描き続けている方です。今回、3つのメッセージを紹介します。

(1)今日、こんな言葉に出会いました“生きるというのは、人に何かをもらうこと。生きていくというのは、それを返していくこと”
Today, according to a quote;“Life is getting something from others.To live means giving it back to others.”

(2)「ごめんね」と言われるよりも「ありがとう」と言われたほうが何倍もうれしい
Saying “Thank you” makes me happier Than saying “I’m sorry”.

(3)今日があるから明日がある、許し許されて現在(いま)がある
Today makes tomorrow.To forgive and being forgiven makes the present.

手に取るだけで温かい気持ちになります。大切な人と読むのがおすすめです。

追伸

なお、私がアゴラで紹介した書籍について、あさ出版のものが結構ありました。最近では、『結果を出し続けている人が朝やること』を記事として紹介しています。

尾藤克之
コラムニスト

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