栄養士に聞いた!100円アイスはダイエット食である

講演中の菊池氏。

最近はコンビにでも手軽に高級アイスが買えるようになった。ところが、高級アイスはカロリーや脂質が高いので太るらしい。

「アイスクリームは値段で選びなさい!理想は100円前後のものです」。そう答えるのは、管理栄養士、健康運動指導士として活動している、菊池真由子(以下、菊池)氏である。

■アイスクリームは何を基準に選ぶのか

――それは次のような理由からだ。アイス好きは覚えておきたい。

「なぜ100円前後のものがおすすめか。値段が安いものほど、カロリーが低いからです。100円前後の安いアイスクリームなら、150ミリリットル程度を食べても大丈夫です。同じサイズでも、200円を超えるような高級なアイスクリームを食べると、濃厚な昧だなあ、と感じませんか?」(菊池)

「あの濃厚な味の秘密は、“乳脂肪”です。アイスクリームは値段の高さに比例して、含まれる乳脂肪の値が高くなります。乳脂肪が多くなると、昧も濃厚になるのです。」(同)

――乳脂肪が多いと、同時にカロリーも高くついてしまう。高級アイスクリームを食べると太りやすいのである。

「100円程度の棒アイスには、乳脂肪がほとんど含まれていません。また、安いカップアイスにも乳脂肪があまり入っていません。乳脂肪が少ない分、カロリーが低いのです。食べてもいいアイスの基準は3つ。カロリーは200キロカロリー程度、容量は150ミリリットル以下、価格が100円前後です。」(菊池)

――これは、アイスクリームを選ぶ際の、鉄則だそうだ。

「私のおすすめは、グリコの“牧場しぼり”シリーズ。価格は100円前後なのに容量は120ミリリットルとたっぷりあります。バニラ(175キロカロリー)、ストロベリー(163キロカロリー)、ラムレーズン(180キロカロリー)とカロリーも低め。森永の“ピノ”。1個10ミリリットルの粒6個入りが、1箱186キロカロリー。ロッテの“クーリッシュ・バニラ”は140ミリリットルで153キロカロリーです。」(菊池)

――カロリーが低いと言っても、積み重なるとそれなりのカロリーになる。適度な摂取量に留めておきたいものだ。

■本日のまとめ

――さらに、夜の10時以降は控えたほうがいいらしい。飲み会の最後にデザートとして出ることがあるが時間に要注意だ。遅い時間のアイスクリームは太るもとになる。

「ちなみにアイスの昧はバニラが一番おすすめ。たくさんあるアイスクリームの昧の中で最もプレーンだからです。チョコや抹茶昧はカロリーが高め。特に抹茶味は要注意。和食のイメージとは裏腹に、苦みを消すために砂糖が多めなのです。」(菊池)

――食べ方にも注意をしなければいけない。「食べても太らない」を実現するためには、食事毎にカロリー摂取量を計算するなど、自分への意識付けが必要になることは言うまでもない。やみくもに食べるのではなく意識付けが重要になる。

いかがだろうか。アイスクリームも食べ方を工夫すれば太らない。皆さまも、素敵な真冬のアイスクリームライフをお過ごしください。

参考書籍
食べても食べても太らない法』 (三笠書房)

尾藤克之
コラムニスト

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