与謝野信氏に不都合なスリーセブン。内田茂氏7期77歳多選高齢

伊藤 陽平

※続編はこちら↓
内田茂氏は都民ファーストだと言い張る川松自民都議へ公開質問状

こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日は、千代田区長選挙の4日目。
折り返し地点となりましたが、まだまだ結果の見えない激しい選挙戦が繰り広げられています。

選挙に関する過去の記事もご参考に↓

さて、石川まさみ千代田区長候補は、小池百合子東京都知事と連携しながら選挙戦を進めているようで、本日も街頭演説会が大盛況だったようです。

一方の与謝野信候補についても考えてみたいと思います。

まず、与謝野候補は「新しい風」をキャッチフレーズに、選挙に挑まれています。
41歳の若い候補者で、一見すると応援したくなりそうな候補ですが、その背後まで考えると違和感を感じざるを得ません。

舛添前都知事のときに、「傀儡(かいらい)政権」という言葉が話題となりました。
舛添前東京都知事が都議会のドンと呼ばれる内田茂都議の操り人形になっている、という意味で言われていました。

内田茂都議に関してはWikipediaもご参考に↓
内田茂 – Wikipedia

ご存知の通り、「ドン隠し」が行われているため、表の演説にこそ顔を出していらっしゃらないようですが、今回も内田都議が選対に入り選挙を行なっています。
与謝野信候補自身の年齢が若いだけで、実質的な操り人形と同じ状況だと言えるでしょう。

また、与謝野信氏の出陣式には、自民党の国会議員議員が集結していました。
白い布で隠されていましたが、自民党都連の「あさかぜ」というおなじみの街宣車まで投入しています。
また、内田茂都議の娘婿である内田直之区議を含む、現職千代田区議会議員の25名中20名を味方につけているとの情報も出回っています。
各区議が持つ組織票をまとめあげることで、強大なバックアップを行うことができますが、「新しい風」どころか、旧態依然とした組織にガチガチにかためられ、新しい風の吹かせようがありません。

さて、与謝野信候補ご本人は、公開討論会の場で「行政のプロではない…」と弱気な発言もありましたが、政策に関して具体性が乏しいように感じられます。

こちらの演説を検証してみます。
7分40秒の動画ですが、なんと90秒ほどしかご本人の演説がありませんし、政策についてはほとんど語られていません。

これは公開討論会でも感じられたポイントですが、語れる政策がほとんどない可能性が考えられます。

政策の乏しさは繰り返し指摘してきたことですが、今回は新たなポイントにも着目してみたいと思います。

まずは、こちらの記事をご確認ください↓
<千代田区長選>都議選前哨戦、構図固まる…29日告示 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

一方、与謝野氏は自民を中心とする区議15人のほか、自民都議や国会議員の応援を受ける。決起大会には小池氏が「都議会のドン」と指摘した地元選出の内田茂都議や、菅義偉(よしひで)官房長官らが顔をそろえた。だが、あいさつに立った菅氏は「争点は(現職の)多選だ」として小池氏の動きには言及せず「区長選と都議選は別」との考えをにじませた。

千代田区長選挙における自民党都連の戦略は明確で、政策での争いは避け、多選と年齢を争点にしようというものです。

石川まさみ候補は、4期を終えたところで現在75歳。
対して内田茂都議は、区議4期、都議7期の現職で77歳。
大変長い期間区政や都政で政治家として活動されてきた実績をお持ちです。

先ほどの動画に戻って演説している方をよく見ると、内田茂都議の娘婿である内田直之千代田区議のようです。
石川区長の多選に関して、厳しく批判をされています。
しかし、内田直之区議が行うべきは、石川まさみ候補への批判ではなく、年齢や当選回数がさらに多い内田茂都議に対して多選をやめさせることではないかと思います。
もっと言うと、与謝野信候補含め関係者の方々には、舛添前都知事時代の傀儡政権のような同じ悲劇が起こらないよう、本気で「新しい風」を吹かせるために活動をしていただきたいと思います。

与謝野信陣営の背後にいる、多選かつご高齢の内田茂都議を棚にあげて、石川まさみ候補を批判する姿勢では理解を得られないのではないでしょうか。

実は以前指摘させていただいた、与謝野信候補のホームページに記載されていた政策がアップデートされていることを確認しました。
また、ポスターも新たなデザインへと刷新されています。

積極的に新たな取り組みを行っている与謝野陣営のみなさまには、まずは内田都議多選の批判をぶつけていただくこと、そして現職以上の鋭い政策をご用意いただくことで、さらに選挙が盛り上がり投票率が向上することを期待しております。

それでは本日はこの辺で。