映画「ラ・ラ・ランド」で感じた夢の素晴らしさとほろ苦さ

アカデミー賞で話題の映画「ラ・ラ・ランド」を観ました。平日の劇場にも関わらず、館内はほぼ満席。人気の高さを感じました。恋愛を軸としたストーリーですが、途中から何故か涙が止まらなくなる不思議な映画です。

テーマは「夢」。スクリーンに引き込まれていく中で、自分の夢を無意識に主人公の2人に重ね合わせていきます。2人が出会い、共に成長しながら夢に向かって懸命に生き、でも最後は別々の道を歩いていく。夢を実現するためのひたむきな努力と、努力が思い通りにならない挫折。理想と現実の間で揺れ動く気持ちが、リアルなストーリーで描かれています。

私たちが生きている毎日は、希望に満ちているように見えて残酷でもあります。努力をすれば、すべて夢が報われるものではありません。多くの人は、自分の思い通りに人生が叶う事はなく、妥協の中で生きていくことになります。つまり、何かを得るために、何かを失うことで成り立っている。でも、そんな毎日の中でも最後まで自分の夢を捨てないことの大切さ、全力で生きることの美しさ、素晴らしさを思い知らされます。

夢をかなえた2人ですが、現実の世界と同じように、その過程で失ったとても大切なものがありました。それは果たして正しい選択だったのか?それは、ラストシーンの2人の表情から感じるしかありません。夢を持つことは素晴らしい。でも同時にほろ苦いものであったりもするのです。単純なラブストーリーでは味わえない、様々なメッセージが画面の隅々にちりばめられた奥深い映画でした。

演技の素晴らしさや、カラフルでダイナミックな映像(特に冒頭のシーンは圧巻)と、映画の魅力がたっぷり詰まっています。そして、音楽がまた素晴らしい。ウエストコースの底抜けの明るさと、憂いに満ちた悲しげなメロディのコントラスト。サウンドトラックを聴いているだけで映画のシーンが蘇ってきて、なんとも切ない気持ちになります。

ブログを書いているうちに、もう一度、映画館で見てみたいと思いました。映画フリークだけではなく、私のような映画をあまり観ない人にも自信を持って「絶対観たほうが良い」と手放しでお勧めできる傑作です。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年3月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。