ソフトとハード、双方揃ってこその『バリアフリー』

冒頭の写真は、名古屋ドームの車椅子席です。ご覧のように、介助者1名とペアで、指定席としてチケットが販売されています。また、この席にたどり着く導線は、障害者駐車場から障害者専用入口、ストレッチャーでも入れる広いエレベーターを経由して、十分な幅のコンコースを歩いて、導線には傾斜はなく、という感じです。

また、人工呼吸器ユーザーのために電源の確保をお願いしたら、ドラムの延長コードを用意してくれていました。電源の説明に、何人もの案内係からお声がけいただきました。きちんと電源の情報が、案内係全体に共有されている証拠です。

名古屋ドームが作られて20年近く経ちますが、開業当初からこれだけのソフト・ハードのバリアフリーを備えていたなら、すごく先進的だと思います。おかげさまで、何の苦労もなく観戦を楽しむことができました。

敢えて一点申し上げるなら、私のようにリクライニングをかなり倒してしか、安定した姿勢で車椅子に座れない人は、90度で車椅子に座れる人と比べて目線が低くなるので、一般席の最後列に座られると、前に座った方の頭や背中が目線と被ってグラウンドが見にくいです。

贅沢を言えば、車椅子席前方の一般席の最後列を、見切り席にしていただければ、すごく嬉しいです。前に座った方には、全く悪気はないと思います。気を悪くしたらごめんなさい。

出歩くと、いつも発見があります。これからも体験を発信していきます!

 

株式会社まんまる笑店
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恩田聖敬
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この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2017年3月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。