新聞や週刊誌、夕刊紙、スポーツ紙を読まない人でもスマートフォンでの情報収集はしっかりされているようである。
インターネット選挙運動解禁の成果が今回の東京都議会議員選挙で如実に現れてくるようだ。
候補者の皆さんがどんな風な選挙を展開しているのかが、スマートフォンで見るだけでよく伝わってくる。
識者の意見などもどんどん流れてくるから、街頭演説の会場や個人演説会の会場に行かなくともそれなりに選挙を実感できる。
テレビで特集番組を組めば、たちどころにネットにその反応が流れてくるから、テレビの威力も相当大きくなっているようである。
映像が流れなくても、音声だけでも大変な威力がある。
選挙が変わったことは、間違いない。
あの小泉進次郎氏でもちょっと太刀打ちできないようである。
あの音声の破壊力は、とにかく凄まじい。
これからも自民党の選挙には、あの音声が付き纏うのだろう。
いや、驚いた。
有権者の関心が高くなった都議会議員選挙だが、さて投票率はどこまで行くか
女性の方々の投票率が高くなるのは予想されていたことだが、保守志向だと言われている若い方々がどれだけこの度の都議会議員選挙で投票所に足を運ぶか、ということに注目している。
無関心層が増えているようには、感じない。
普通の地方選挙だと、候補者の顔も名前も知らないから投票には行かない、という人が相当いるのだが、今回の東京都議会議員選挙ではとにかく投票には行ってみよう、と思っておられる方が多そうである。
期日前投票をされる方がどんどん増えている感じである。
選挙制度改革の成果が着実に現れているようだ。
18歳選挙権が実現し、ネット選挙が解禁になり、投票所が増え、期日前投票が当たり前になっているのだから、4年前とは選挙の様相が一変しているはずである。
明後日には、結果が判明する。
組織選挙、箱の中の選挙がそう大して意味がなくなったことを私たちは知るはずである。
選挙の顔が如何に重要か、ということを改めて痛感するはずである。
その顔でいいのかしら。
それぞれの陣営で、そう、問いかけた方がよさそうである。
街頭から逃げ出した人には、もはや大きな選挙を戦う力はない。
そう、申し上げておく。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年6月30日の都議選関連記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。