例えばpolcaでの「3万円を集めてフリーペーパーを作りたい!」みたいな企画。「3万円くらいの金額、バイトして稼げ!」という人も世間一般にはたくさんいるが、「3万円くらいだったら300円を100人で支援したほうが楽しい!」と思う人たちもたくさんいる。同じ「3万円くらい」でも考え方に差が出る。
もちろん、自分ひとりでバイトで稼いだ3万円もとても尊い。だが300円を支援してくれる100人の存在は、これからどんな活動をして行くにしても心強い仲間になる。
大阪の路上で5円玉を5円で売ってるおじいちゃんがいる、という話。5円を支払うと、5円玉を買える。この話を聞くと誰しもが「意味あんの?」と思う。ただその5円のやりとりの際に会話が生まれる。コミュニケーションがそこにある。5円は行って来いで戻ってくるが、新しい価値がそこに生まれてる。
カルマキッチンの話。完全無料のレストラン。なぜ無料かと言うと、前のお客さんが次の人の分を払っているから。だからレシートには「0円」と書いてある。そのまま立ち去っても良いし、次の人の分を払っても構わない。皿洗いや野菜の収穫などの手伝いをしても構わない。恩を次につなげるレストラン。
手数料やタイムラグなど、お金のやりとりにおける摩擦がなくなれば、もっともっと世界はなめらかになる。なめらかになって、お金がコミュニケーションと共に流通する世界がやってくる。
編集部より;このエントリーは、株式会社CAMPFIRE代表取締役、家入一真氏のブログ 2017年8月21日のエントリーを転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、「Ieiri.net」をご覧ください。