ワンパターンの朝食に変化をつけたいという悩みの解消法

こんにちは!肥後庵の黒坂です。

人生の娯楽や時間、労力やお金の大きな部分を占める「食」、中でも朝食について悩みを抱えている人は意外なほど多いものです。あなたもそこまで大きな問題とは意識していないものの、「明日の朝食どうしようかと考えるのが面倒くさい…」「食べないと元気が出てこないけど準備が大変」と毎日朝食のことを考えていませんか?家事をその一手に担う専業主婦にとっても、食事の最大の悩みは片付けや準備以上にその日の献立を考えることです。それが忙しい仕事を持っている働く女性となると、朝食に何を食べようか頭を悩ませ、面倒に感じるのは無理もありません。今回はそんな朝食について、ワーキングウーマンの抱えている悩みと、その解消方法についてお話をしたいと思います!

朝食の一番の悩みは「ワンパターン」

日経ウーマンオンラインが545人の読者を対象に実施した意識調査によると、朝食に関する悩みはざっくり次のものであることが明らかになりました。

朝食の「困った」や「不満」は?

1位 ワンパターン 34.9%
2位 準備が面倒 25.5%
3位 片付けが面倒 23.7%
4位 準備の時間がない 20.7%
5位 片付けの時間がない 18.2%

データ引用元:日経ウーマンオンライン「朝食の「困った」「不満」はこうして解消―アイデア集」

いかがでしょうか?この結果を見て「分かる分かる!自分もまったく同じ」と共感できるものがあるでしょうか?朝食は朝からスタートダッシュを決めるための重要なもの!本来は昼食や夕食”以上”に気をつけて栄養と元気のつくものを食べるべきじゃないですか?それは分かっていても、忙しいからとマーガリンを塗ったトースト1枚で済ませ、「朝はあんまり食べなくても昼や夜に比べて空腹を我慢しやすいから」とヨーグルトで済ませていないでしょうか?

その葛藤はよく理解できます。朝から健康的にたくさんの品目をしっかり食べるのが理想であることは、口では誰にでもいえるのですがそれを実践するとなるとやっぱり難しいんですよね。理想と現実の間に立ちはだかる壁、それが今回の意識調査にある「ワンパターン」「面倒」「時間がない」という3つの理由という形で現れているわけです。

ワンパターンな朝食で気になる「健康と味への飽き」

今回は「悩み1位:ワンパターン」にフォーカスして話を進めていきましょう。この「朝食がワンパターン」という悩みはそれ自体が悪いわけではありません。健康的で味にも満足しているなら、別にワンパターンでも問題ないわけです。今回注目するべきは「ワンパターンだから→○○となるので困っている」というワンパターン故に発生する結果ですよね?その結果というのがズバリ、「健康」「飽きる」という2つがあると考えます。

人間の体は不足には耐える力があっても、過剰にはめっぽう弱いという特性を持っています。そのことを簡単に理解するにはダイエットのリバウンドを考えるといいでしょう。人は多少食事や栄養が不足しても、次に食べた時に吸収率をアップさせることで飢餓に耐える力を持っています。そのため、短期間で食事制限をして最初は痩せても、その後は体重が落ちなくなって、やがて少食に耐えられなくなって食事制限を辞めてしまうと、ダイエット前以上に太ってしまうわけです。また、おいしいからと白砂糖たっぷりのお菓子を毎日食べていると、血糖値や内臓といった体内のシステムが壊れて糖尿病になってしまいます。

このように朝食がワンパターンであることは「栄養」と「飽きる」という2つの問題を抱えており、みんなそこに悩んでいるわけです。

ワンパターン化に陥る最大の理由は“知識不足”

私は「栄養不足=知識不足」と考えています。

データや意識調査を見ると「所得と健康状態は比例している」とあります。ざっくりいえば「お金をたくさん持っている人は健康状態が良く、そうでない人は不健康だ」という結果があるわけです。

でもこれっておかしいじゃないですか?健康を得るための食材ってそんなに高いわけじゃないんですよね。野菜や果物をたっぷりとって、体に悪い嗜好品はほどほどにすることは高所得者でなくても実現できることです(詳細は過去記事を参照ください)。「食の乱れは知識不足」という考えを持っている私は、「朝食がワンパターンで困っている」という悩みも知識不足から来ていると考えます。

ワンパターンになるのが悩み、というのは「理想の朝食パターンを持っていない」という何よりの現れ。朝からどんなものを食べると健康に良いのか?どうすれば毎日頭を悩ませずに、自然にバリエーションをつけることができるか?という答えを知識として持っておくことで問題にはならないと考えるわけです。

例えばシリアルやパンを朝食に食べている人は多いと思うのですが、これで変化をつけることを考えていませんか?「今日はこのお惣菜パンだったけれども、明日はアンパンにしようかな?」「大豆入りシリアルをドライフルーツ入りシリアルにしてみよう」あなたはそんな具合に変化をつけることで、ワンパターンを回避しているかもしれませんね。しかし、それでも選択肢には限界があります。

シリアルやパンの全種類をぐるりと一周した後、次に手に取るものはなんでしょうか?もちろん、二周、三周と同じ味を食べて「おいしい!何度食べても飽きない!」というものを食べているなら何の問題もありません。でも問題があるからこそ、今回の意識調査に「ワンパターンになってしまうけどどうすればいい…!?」という悩みが現れているわけですですよね。

ワンパターンな朝食へのソリューションは「旬の素材」

「味に飽きること」「健康面への心配」に対して私が提案できるソリューション、それは旬の素材の素晴らしさを知識として理解することです。旬の野菜や果物はそのシーズンにしか食べることは出来ません。厳密に言えばハウス栽培ものや海外輸入物も買えなくはないですが、それは旬を無視しているために栄養価も値段も旬のものには大きく劣ります。

ですので旬の味を楽しむことが経済的にメリットが大きく、入手も容易で味もいい上に健康的という非の打ち所がない朝食になります。食べ方はズバリまるごとです。果物であれば皮をむいてそのまま食べる!野菜は食べやすいサイズにカットしてドレッシングをつけて頂く!という具合に。

ちなみに私は5年前までは白米と焼き魚や味噌汁、パンや卵にベーコンといった典型的な日本人の朝食をとっていました。パンが続くとご飯が食べたくなり、やがてそれも飽きてしまうので「たまには別のものが食べたい!」と子供の頃はワガママをいって母を困らせていました。一人暮らしを始めた後はそんなワガママを聞いてくれる人もいなくなり、仕事で忙しいときっちり作るのも面倒で朝から砂糖たっぷりのシリアルとか、ねこまんまをかっこむなどめちゃめちゃな朝食でした。

でも今は朝はフルーツオンリーです。朝食は果物だけだと聞くといかにも飽きてしまいそうですが、実はそんなことはありません。食材選びに迷うことも、健康に悩むこともなく、ひたすら毎朝果物だけです。旬の果物はたくさんの種類があって、変化をつけることも簡単ですし、栄養価も高くて経済的にもメリットが大きいです。また、何といっても年間を通して旬で変わっていく味に飽きることがありません!気がつけば5年以上が経過していましたが、この先何十年も続けることができそうです。

ワンパターンな朝食に飽きてしまったら旬の素材をまるごと頂く、というソリューションを検討してみてください。

ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。