2018年の年初に考えるべきは「続ける努力」と「捨てる勇気」のバランス

内藤 忍

新年おめでとうございます。今年も本ブログSHINOBY`S WORLD、そして資産デザイン研究所グループをよろしくお願いいたします。

さて年の初めと言うことで、様々な計画を立て、これからの1年に大きな希望を持っていると思います。そんな中、私が皆様に提案したいのは「続ける努力」と「捨てる勇気」のバランスを考えることです。

続けることによって何かが達成される。「継続は力なり」というのは事実です。私もこのブログは1996年から20年以上続け、早稲田大学では2001年から資産設計の講座を17年続け、あるいはプライベートでは10年以上毎日の腕立て伏せを150回続けるというように「継続」こだわってきました。

しかし、年末に腰を痛め、毎日のトレーニングは中断。そこで考えた事は、今まで継続してきた方法に何か問題があるのではないかという疑問です。継続することにこだわるよりも、現状の問題点の改善を優先すべきではないかと思い始めました。

続けることにこだわって、正しくないことを継続しても成果は生まれません。継続とは正しいことを続けなければ意味がないのです。もし、今まで続けてやってきたことであっても、それが間違っている、あるいはもっと良い方法があると思ったら、それを捨てる勇気が必要です。

私の本業である資産運用に関しても、ずっと金融資産だけを使ったアセットアロケーションを自分自身で実践し、2005年に「資産設計塾」という書籍にまとめました。しかし、2011年から不動産投資を開始し、今では資産の80%以上が不動産になっています。過去に対象としてきた金融資産だけに継続することにこだわるのではなく、新しい投資対象にも投資範囲を広げることで、ここ数年、資産運用の成果を飛躍的に高めることができました。

更に昨年からは、仮想通貨のような新しい資産にも資金を投じ始めました。写真は年末に都内某所で見せてもらった、仮想通貨のマイニングマシーンです。このような今まで存在しなかった、新しい資産の振り向け先が次々と生まれてきます。中には価値が無くなってしまうフェイクもありますが、大きな価値を生み出すものも出てくるはずです。インデックスファンドの積立を「コツコツ続ける」だけでは、決して出会うことは無かったチャンスです。

既存のやり方を継続することだけにこだわるのではなく、今までやってきたことを大胆に見直し、ゼロベースで考える。そのタイミングとして最適なのが、年の初めのお正月。つまり今日です。

未来は過去の延長線上にあるとは限りません。大きな変化が起こるときには、今までの慣習ややり方にとらわれず、思い切ってスタイルを変えることが良い結果をもたらします。2018年は大胆に「捨てる勇気」を持って、今までのやり方を変えていこうと思います。

とはいえ、本ブログは今年も今まで通り継続してまいります。また1年間どうぞよろしくお付き合いください。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年1月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。