アパの社長は、ただの「帽子を被ったおばさん」ではなかった

大きな帽子を被って広告塔になっていることで知られるアパホテルの元谷芙美子社長のインタビュー記事を読みました。

今では誰でも知っているアパホテルですが、インタビューを読むと、福井で起業して、ここまで大きく成長させた原動力は、元谷芙美子社長の強烈なポジティブシンキングにあることがわかります。

高校時代は親の病気で東京への大学進学を諦め、地元の信用金庫に就職した。それが、結果として今の幸せな結婚につながった。また、アパホテルの耐震強度問題で銀行から300億円の返済を迫られ、会社が危機になったことも、結果としてリーマンショックを回避でき、その後都心の不動産を安く買い入れ、会社が大躍進するチャンスになった。

人生における、大きなピンチが何回もあっても「大丈夫、大丈夫、絶対大丈夫!」を口癖にして、幸運を招き入れた。

このような「運」は自分で戦って勝ち取るものというのが元谷社長の考えですが、戦う相手は他人ではなく自分自身だと言います。

自分を信じて、常に自分と戦い続ける。他人を信用するのはリスクがあるけど、自分を信じるのは簡単。だから幸せに生きる鍵は、いつだって自分の手の中にある。そのことに気づいた瞬間、人生は自分の力でもっと楽しく豊かにできるという考え方です。

広告塔として帽子をかぶってCMに出演した時には、日本中からクレームの手紙が殺到したそうです。元谷社長はそれに対し「私に会いに来てください」と丁寧に返事を書いたそうです。クレームこそ最大のビジネスチャンスという考え方。まさに究極のポジティブシンキングです。

誰もがここまでポジティブになれるとは思いませんが、元谷社長のマインドセットは、自分の現状に悩んでいる人に何をすべきかのヒントと大きな勇気を与えてくれます。

自分の現状を悲観しても、楽観しても、事実は1つです。とすれば、自分の人生をどちらから見るべきなのか。結論は明らかです。アパホテル元谷芙美子社長の「絶対不幸にならない人のルール」から人生を豊かにする思考法を学びたいものです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年3月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。