野球ファンならずとも、多くの人たちにとって不愉快なタイトルだと思う。
書いている私自身、このような予想が当たらないことを祈っている。(編集部注・7日午後時点)
勝利投手となり3試合連続ホームラン、これは驚くべき快挙だ。
野球の常識を覆してしまうような出来事にファンの期待はますます高まるばかりだ。
しかし、「平均値への回帰」という現象がある以上、“デキスギ”の成績はいずれ下降線を辿り、平均値に収斂していくのが現実だ。「二年目のジンクス」というのも同じで、“デキスギ”の一年目の成績が平均値に収斂するだけのことだ。
大谷選手は、投打で一流という点で「もともとの平均値」がとても高い。
だから、平均値に収斂していったとしても、それほどひどい状態にはならない(と期待している)。
とはいえ、当初の夢のような大活躍が永続するとは、おそらく誰もが思っていないだろう。
しっかり研究・分析され、警戒され、弱点を探らればば、そう簡単に勝ち星とホームランが同時に転がり込んでくることはなくなる。
専門家もそのように見ているはずだ。
逆に考えれば、私たちが「何をやってもうまくいかない」と感じても、イジイジとやり続けていれば、「平均値への回帰に」よっていずれ調子は上がってくる。
肝心なことは、挫折や失敗があっても「試合を投げずに」戦い続けることだ。絶不調があれば、その分絶好調もやってくる。
とはいえ、大谷選手の平均値がいったいどこにあるのか、未だ不明だ。
日本のプロ野球でも「二刀流は無理」という声が高かったが、彼はそれを成し遂げた。
「メジャーでは無理」と考える向きもあったが、とりあえず結果を出してしまった。
大谷選手の平均値が想定外に高いことを祈りつつ、たとえスランプに陥っても「平均値への回帰」によって必ず復帰することだけは忘れないようにしたい。
編集部より:このブログは弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2018年4月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。