小室圭氏に警備月500万円&雅子妃妹離婚:皇室報道ウォッチ

八幡 和郎

宮内庁サイトより:編集部

秋篠宮眞子さまの婚約者・小室圭氏について週刊誌最新号に、かなり厳しい記事が出ている。

「週刊新潮」によれば、小室氏は先月、久しぶりに秋篠宮邸を訪れたが、このとき、両殿下はお会いにならず、宮内庁職員が将来計画などにつき厳しくヒアリングをしたと報じている。そういうことを婚約前にするべきだったのであって、遅きに失したが良いことだと思う。眞子さまや両殿下が、細かい経済的なことなど、聞けないし、世間のことをご存じでもないから無理である。

一方、「週刊現代」は、小室氏の通勤にあたって大倉山駅から京橋駅まで神奈川県警と警視庁のSPがつけられ、その費用は民間会社に委託した場合に換算すると月に500万円にのぼるという。また、秋篠宮邸訪問の際にはタクシー代が出せないというので宮内庁の車が送迎しているという馬鹿らしさ。

いっそ400万円を宮内庁で肩代わりしたらとかいう声もあるが、返せばいいものでない。また、母親は秋篠宮側で用立てできないか打診したと言うが、それは出世払いでなく眞子さまに支払われる国費1億6000万円で返済するつもりらしい、というか、それ以外に目処は立っていないのである。

眞子様の純愛を応援したいという向きもあるが、結婚して女性の実家からお金を引き出し、その後の生活の面倒も見る気もない男性と結婚したいというのを世間常識として純愛とはいわない。

ではどうすればいいかだが、客観的にみれば、小室氏が辞退するとか、眞子さまが断念いただければそれでいいのだが、そうでないとすれば、やはり、いったん白紙に戻すということでないか。

陛下の裁可がされたから御退位までは、難しいというのは、形式論に過ぎる。いったん白紙にしたうえで、今後、小室氏がトラブルを解決し、将来、眞子さまの一時金に頼らずに生活できる目処を立てたときに、なお、お二人の愛が続いているなら、改めて婚約、結婚するかどうか考えられればいいことでないか。それなら、破談ということには、必ずしもならない。

それにしても、困るのは、外野席から純愛を貫けとかいう悪徳応援団の存在だ。それは、安倍昭恵夫人に「あなたはちっとも悪くない。これまで同じように自由にした方が良い」という人たちも同じ。こうなると、サッカーの悪質サポーターやプロ野球の暴力私設応援団と良く似たものだ。

週刊誌が騒ぐからせっかくのお祝い事にケチがついたという人も居るが、影で笑いながらこの結婚が強行され、国費を数年で使い果たし、それから、どうしようとなったほうがよかったのか?

いずれにしても、この結婚をめぐる騒動は、運悪く起きた物ではなく、現代皇室がかかえる構造的な問題から起こるべくして起きた問題である。世間知らずの皇族に相談する人もないまままかせておくから起きたのである。どうすれば、いいかは、アゴラの記事でも書いてきたが、このほど今週、発売になった『誤解だらけの皇位継承の真実』(イースト新書)にも取り込んで詳しく論じ提案もしている。

一方、先週、発売になった「女性自身」は雅子妃の妹、渋谷節子さんの離婚を報道。昨年秋のことらしい。元夫は女子アナと再婚したらしいが、不倫が原因かもしれない。妃殿下の妹も難しい立場だ。

キャサリン妃の妹フィリッパは大富豪と結婚して話題となった。一方、スペイン王妃レティシアの妹は自殺している。王室の親族になってストレスがましたことも一因といわれる。

皇族の結婚相手の親族について、経済的に公的面倒は見ることは出来ないが、アドバイザーは宮内庁で用意してもよいと思う。

八幡和郎
イースト・プレス
2018-04-08