自分が想ったこと、口にしたことは現実になる

こんにちは!肥後庵の黒坂です。

「自分が想ったこと、口にしたことは現実になる」

このような話をすると、何人かの人は

「そういうオカルト的というか、スピリチュアル的な話はもういいよ」

と食傷気味な顔をします。実は私もそう思っていた時期がありました。ですが、最近「想いや言葉は本当に実現する力を持っている」そんな実感をさせられることが少なくないのです。

「安売り客は嫌いだ!」と安売りをする社長

知人の社長がこのように言っていました。

「最近、安い客が増えた。安売りばっかり求められてこちらの都合を全然汲み取ってくれない」と。商品を紹介しているサイトを見たところ、私は思わず、「そうなっても仕方がないと思いますよ…」と感じてしまいました。なぜかというと、そのサイト

「限界までお安くします!気軽にお問い合わせを!」

「安さの限界に挑戦!」

とデカデカと書いてあるからです。口でそのように言っているのですから、当然お客さんは素直にその言葉通りに安さに引かれて集まります。これは何も不思議なことではないと思うのです。その社長の言葉通り、願いは叶ってお客さんが集まっているわけですから、本来は文句を言っているのはおかしいと思うんですよね。

何が問題かと言うと、その社長の願望と言葉が違っていることです。本心では「いい商品なんだからそれなりの値段で売れて欲しい」と思っていて、口では「安くしますよ!」と安売りしているわけですから、いわゆる「口と腹が違う状態」になっています。そりゃ満足の行く結果が得られなくても不思議ではありません。

私が経営する肥後庵では、「安い!」という言葉は一切使っていません。これまで一度も値引き交渉をされたことはありませんが、値引き交渉をされても受けることはないと思っています。なぜなら商品の品質に自信を持っており、そのクオリティは値段以上の価値があると考えているからです。

それから私自身が「まずは安さ!安ければ買う」というお客様ではなく、「いいものが欲しい。プレゼントに使って喜ばれるものがいい」と良品を求めるお客様を求めているというのもあります。サイトの作りやデザイン、提供する商品・サービスもいいものを求めるお客様にマッチするものになっています。結果的に「最安値でなくても、いいものが欲しい」というお客様からご支持を頂いています。「もっと高くていいので、高品質なものを出せませんか?」と言われる事も何度もありました。

想いや言葉が現実になる理由とは?

強い想いや言葉が現実のものになる理由、それは「知らず知らずのうちに願望や言葉通りに行動するから」が真の理由ではないでしょうか。

人間には潜在意識と顕在意識があります。簡単に言うと、自覚している意識とそうでない意識の2つを持っているということです。あなたも聞いたことがあるかもしれませんが、この潜在意識というのはものすごい力を持っており、一説によると人間の90%の行動や思考の源泉になっているといいます。このへんの話はオカルトではなく、脳科学の世界でもメスが入れられている「科学のお話」です。

これは最近の研究で分かってきたことですが、この潜在意識というのは無抵抗に何でも受け入れるといいます。自分や人が発した言葉や、置かれた状況などをそのままスッと受け入れると。誰しも悲しい映画を見た後は、悲しい気持ちになりますよね?私もタイタニックを見た後はまあ…なかなかひどい号泣をしたものです。一時的に悲しくなって「ああ、いい映画だったなあ」で終わればいいのですが、なんとなく世の中が悲観的に見える経験をしたことがないでしょうか?

もちろん、その逆に明るく、楽しい映画を見た後は気分もルンルンで、前向きになっているものです。

私も実際、この経験があります。コメディ映画や楽しいドラマを見た後は、なんとなく街を歩いていても楽しそうなものばかりが目に飛び込んできます。笑顔で笑っている人を見て「ああ、世の中やっぱり明るくて、楽しいことに満ち溢れているんだなあ」と。気持ちを入れ込んで鑑賞をしたドラマとか映画を見た後って、その作品のトーンに合ったものが目に飛び込んで来る経験をあなたもしたことがないでしょうか。これが潜在意識の力だとするとすごいものじゃないですか。つまり、いいものばかりを入れておけば、世の中がキラキラして見えて輝き出すわけですから。

「潜在意識は無抵抗に想いや言葉を受け入れる」というのが本当なのであれば、自分が発する言葉にも耳を貸しているというわけで、そうなると自分の日頃の言葉や想いを通して世界が見え、行動をしているということになります。これが私の考える、「願望や言葉が現実のものになる理由」です。

言葉に気をつける、というのは他人に嫌な思いをさせたり怒りを買わないようにするためではなく、何より自分自身のためといえるのではないでしょうか。

ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。