頭の良い人が投資で成功しない「3つの理由」

投資で成果を上げるには、知識や情報が必要です。金融商品であれば、マクロ経済やファイナンスの知識が役に立つと言われています。

「一流」といわれる金融機関で仕事をしている人の多くは、頭が良いと思われる有名大学の卒業生です。

しかし、個人投資家として結果を出している人は、そんな学歴とは無縁の人がほとんどです。

むしろ、頭の良い高学歴の人の方がうまくいかない場合も多いのです。

その理由の一つは、自信過剰です。高学歴の人は自分ができる人だと自信を持っており、失敗をしても思い込みから軌道修正しにくくなってしまい、さらに傷口を広げてしまうのです。

また、プライドが高いのも、投資にはマイナス要因です。失敗する事を極度に恐れ、絶対に成功できるという確信が得られてから行動を開始します。しかし、それではタイミングとしては手遅れで、せっかくのチャンスを逃してしまうのです。

そして、3つ目の理由は、過去の成功体験にこだわり、環境の変化に柔軟に対応できない事です。有名大学卒といっても、大学受験で成功しただけの話で、それは10代後半の、たまたまの出来事です。

その後、社会人になってからの経験や努力、そして環境の変化の方が圧倒的に大きなウエイトを占めます。学生時代に「天才」「神童」といわれたような切れ者が、結局シニアになってパッとしない存在になってしまう。そんな例は珍しくありません。

投資というのは、人と違うことを半歩先に踏み出さなけれななりません。「脱・横並び」で人と違うことを、リスクを取って俊敏に始める勇気が必要です。また失敗を恐れるのではなく、失敗することで大きな成功を掴むことができるのです。安全な場所から重箱の隅をつつくような、批判ばかりしていても資産は増えません。

頭の良い人はそんな「評論家・批評家」になってしまうことが多いのです。

新橋の居酒屋で経済評論している時間があったら、小さなリスクを取って、自分を変える一歩を踏み出してみる。リスクを取ってアクションする時、頭が良い高学歴という「ハイスペック」は、投資においたはむしろマイナスに作用する。そんなものに寄りかかるのは早くやめた方が良いのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

 


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年5月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。