人は「赦(ゆる)す」ことで成長し、豊かになれる

人間とは誰しも「自分に甘く、人に厳しく」なりがちです。私自身、これまでを振り返ると、自分には甘く、それとは対照的に相手に対しては厳しい要求を突きつける。そして、ダメならドライに切り捨てる。そんな対応をプライベートでもビジネスでも、ずっとやってきたのではないかと反省しています。

そんな行動原理に限界を感じたこともあり、ここ数年自分の行動パターンが少しずつ変わってきたように思います。そのきっかけは「赦す(ゆるす)」ということの大切さを教えられたことです。人間関係は赦し合うことで育まれるという教えに、少しずつ共感するようになりました。

しかし、共感はできても、行動できるとは限りません。人を赦すというのは、言うのは簡単ですが、今までの自分を変えて実践するのは、すぐにはなかなか出来ないものです。

だから、偉そうに書いていますが、相変わらずビジネスにおいては不誠実な対応に対して、赦しを認めず、毅然とした厳しい対応をすることもあります。人には間違えがあるとは言え、それが過失ではなく意識的なものであれば、それに対して「しっぺ返し」をするのが、少なくてもビジネスにおいては正しい対応と思ってしまうからです。

私だけではなく、誰にでも赦せないこと、赦せない人がいるとは思います。その全てが水に流せるとは思いませんが、その気持ちを少しでも抑えることができれば、それは人間としての成長を意味すると思います。

今までよりも少しでも赦せる気持ちを持てるようになる。それによって、自分が成長するだけではなく、人間関係が豊かになり、人生をより充実させることができる。であれば、それに向けて更に努力をしていくべきです。

1年後、2年後に、今より少しでも成長した自分になっていたいと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年8月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

 

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。