被災地に赴いて、被災者の救出・救助や炊き出し、救援物資の配送、瓦礫の除去、さらには避難所や仮設住宅におられる被災者の方々への寄り添いなど様々な活動をされているボランティアの皆さんに、改めて感謝と敬意を表させていただく。
私も何かしたい、何かしなければならない、と思ってはいるのだが、結局何もしない。
足手纏いになるだけだろうから、などと、何もしない自分を正当化する理屈を自分なりに編み出して忘れるようにしているのだが、実はそれなりに心は疼いている。
そういう私を驚かすようなニュースが飛び込んできた。
既に大勢の方が取り上げているので、私が言及するまでのことはないのだろうが、私の記録として残しておくことにする。
ボランティアの皆さんの活動が多岐にわたっており、ボランティア活動に老若男女、様々な年齢層の方が参加されていることは承知していたが、78歳の方が捜索のボランティアをされていた、というニュースに心底驚いた。
そうか、捜索のボランティアというボランティアもあるのか、というのが一つ。
もう一つが、78歳という年齢だ。
2歳の男の子が行方不明になり、2日経過してもなお所在不明だということで、関係者の皆さんは絶望しかかっておられたのではないかと思う。その2歳の男の子の救出をしたのが、78歳の尾畠春夫さんという捜索ボランティアの方である。
瓦礫の撤去などという力仕事は高齢者には無理だろう、などと思っていたが、あちらこちら歩き回って行方不明者を探すくらいのお手伝いは、私でも出来るかも知れないな、と気付かせていただいた。
まあ、私の場合は、車の運転が出来ないので、結局何もしないのだが、ボランティアにも色々ある、ということを知ったことは私の新しい収穫である。
ちなみに、今の私がしていることは、「風化させないボランティア」くらいなものである。
え、風化させないボランティアって、何?と思われた方は、「震災から1年後の被災地レポート ビヨンドXプロジェクトの軌跡」を読んでいただければ幸いである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年8月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。