「お金の使い方」についても「人体実験」してみます

いわゆる富裕層の人たちとお付き合いしていて感じるのは、せっかく使いきれないほどのお金を持っているのに、上手に使っている人が少ないことです。

お金というのは、使わなければその価値は最大限に活かせません。これからはお金を増やすことと同じかそれ以上に、お金を何に使うかが重要になっていきます。

では、必要以上のお金を手に入れた人たちは、どんなことにお金を使うのでしょうか。私が予想するのは、こんなことです。

1.健康
健康こそが豊かな人生の基本になるものです。そのためには健全な食生活、適度な運動、ストレスの除去、そして病気を未然に防ぐ予防医学がカギになると考えます。となると、食生活のアドバイス、ジムやスタジオでのトレーニング、メンタルコーチング、さらに胃カメラ、大腸内視鏡検査、PET、脳ドック、頸椎超音波などの体の定期的なメンテナンスをすることにお金を使うべきなのです。

2.美容
美容は女性の永遠のテーマですが、これからは性別に関係なく美容やアンチエイジングに注目が高まると思います。なぜなら、人生100年時代に入り、後半戦の時間が長くなり、いつまでも若々しくいたいという人が増えてくるからです。

肌や髪の手入れ、血流の流れを良くするマッサージ、脱毛などは、男女問わずこれからニーズが高まります。若者だけではなく、シニアのおっさんもエステに定期的に通う時代がやってきます。

3.旅
富裕層の人たちが自分の時間を一番使っていると感じるのが、旅です。

といっても、観光地を慌ただしく回って写真撮るような、従来のパッケージ旅行のようなものではなく、好きな場所に滞在する喜びを味わうようなスタイル。生活の一部のような感覚で、特別な体験ではなく、日常の延長線にある経験としての旅がこれから日本人にももっと広がっていきます。

4.仲間
SNSの発達で、同じ趣味や好みを持った人たちを簡単に探して一緒に集まれるようになりました。年齢や性別、住んでいる場所などを超えて、一緒に何かを楽しめる仲間が欲しい人はたくさんいます。そしてそれにお金を使うことを惜しまない人も増えていくのです。

5.周りの人
自分のお金を周りの人の為に役立てたいと思う人は、確実に増えています。寄付をしたい、自分のお金を何かに役立てたいと考えている人はたくさんいます。

しかし、寄付をしてそのお金がちゃんと役に立つのだろうか?どうやって優先順位を付けたらよいだろうか?と具体的な行動に二の足を踏んでいる真面目な人には、行動するための情報が不足しています。

自分だけではなく、周りの人、そして広く社会全体が幸せになって欲しいと思う気持ちは誰でも心の底に持っている自然な感情だと思います。

取り敢えず今思いついたのは、こんなお金の使い方ですが、他にももっと素敵な使い道があるかもしれません。という訳で、私も自分のお金を再投資して更に増やすだけではなく、お金の使い方についても、人体実験していこうと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年9月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

 

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。