起業すると得られる「もう1つの選択の自由」

来年の10連休に関するブログに対しての反応は、サラリーマンと自営業者で正反対であることはとても興味深い結果でした。

サラリーマンから自営業に変わって感じる第一の変化はこの「時間の自由」です。昼からスパでジャグジーに入っても良し、明るいうちからそば屋で一杯やるのも良し。労働時間のルールを決めるのは、自分です。みんなが仕事をしている時に遊んで、みんなが休んでいる時に仕事をする。この快適さは、体験してみないとわかりません。

そして、サラリーマンから自営業になると変わるのがお金に対する考え方です。

「アフタータックス(税引き後)」から「ビフォータックス(税引き前)」に変わるのです。

サラリーマンは基本的に源泉徴収で税金を引かれた金額を会社から受け取ります。残ったお金を使わないことでしか貯金できませんから、どうしても「節約モード」になりがちです。

ところが、自営業は売上から経費と差し引いて、利益を納税することになります。入ってきた収入から経費を自分でコントロールできるのです。

例えば、業務上必要なセミナーに参加したいと思っても、サラリーマンの場合は会社から派遣で費用を出してもらえないと、自腹で参加するには勇気が必要です。

ところが、自営業であれば業務遂行に必要なセミナーであれば費用を経費として計上できます。利益の出ている会社であれば、費用が増えても知識や情報の収集に投資した方が有利と考えるはずです。

あるいは、取引先を接待する時も、サラリーマン時代は経理の顔色を窺いながら、決められた予算でそれなりのお店に行っていましたが、独立してからは自分の裁量で行きたいお店にお連れするようになりました。当然、話は盛り上がり、ビジネスの成功の可能性は高まります。

自営業になると、このビフォータックス(税引き前)の収入から、お金のやりくりを考えることができるのが、サラリーマンとの大きな違いです。

大した差では無いと思うかもしれませんが、実際に立場が変わってみると、ライフスタイルが随分変わることに気が付きます。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年10月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。