お金に偏見のある人は、絶対に「お金持ち」になれない

昨日はミアン・サミさんと一緒に、表参道で終日のセミナーを開催しました。お金のセミナーですが、今までと大きく異なるのは、お金に対するマインドセット設定にウェイトを置いたことです。

ほとんどの日本人のお金に対するイメージは、かなり歪んでいます。それによって正しいお金との付き合い方が阻害され、経済的に豊かになることができないのです。

例えば、日本人は「お金=汚いもの」というイメージを持っています。お金が好きと言えば、守銭奴とネガティブに捉えられてしまいます。しかし、人生に必要なお金を手に入れなければ、自分の夢や目標を実現できません。お金とは、汚いものでもなく、夢を実現する素晴らしいツールとポジティブに考えるべきなのです。

あるいは、労働して得られるお金は尊いが、投資で入るお金はあぶく銭といった偏見もあります。

投資で得られるリターンも、労働と同じように社会への貢献に対する感謝の対価というのが正しい捉え方です。投資してリスクを取る人がいるからこそ、それを世の中の問題解決に活用し、価値を提供する事業が生まれるのです。自分が働くのも、お金に働いてもらうのも、社会に価値を提供しているという点で等価です。そこに貴賤はありません。

さらに、借金に対しても「お金を借りること=悪いこと」という誤った考え方があります。

実は、借金には良い借金と悪い借金があります。消費のための借金はすべきではない悪い借金です。しかし、投資のための借金は、必ずしも悪いものでは無いのです。

このような、お金に対する間違った考え方は、幼少時代に親や学校の教育で刷り込まれたり、社会人になってからの周囲の人たちからの影響によって、強固なマインドセットとして固定化されています。

それが、経済的に豊かになる行動起こそうとする際の、心理的な足かせになってしまう。このような状態で、投資の具体的な方法を説明しても、そもそも投資に対するモチベーションがないので、実践につながらないのです。

昨日のセミナーは、このマインドセットの修正にセミナーの大半の時間を費やし、ミアンさんが巧みなワークセッションで参加者の意識改革を行いました。その上で、私が終盤に投資の具体的な方法を説明するという構成にしてみました。

初めての試みでしたが、幸いなことに参加者の満足度は高かったようです。今後、さらに改善すべき点を修正し、第二回を企画してみたいと思います。

お手伝いいただいたスタッフ、ご来場いただいた皆様。そして、一緒にセミナーを開催したミアン サミさん、楽しく有益な時間を、本当にありがとうございました。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年11月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

 

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。