JR東日本は、2020年春に暫定開業する山手線と京浜東北線の品川と田町間に完成する新しい駅の名称を「高輪ゲートウェイ」に決めたと発表しましたが、これが評判悪いみたいです。
後ろに長いカタカナ表記が付いた駅名が、長ったらしく使いにくくて、ネーミングセンスが悪いということで、早速ネット上では他の駅も全部カタカナ表記にした新駅名の提案まで登場しています(図表)。
「田端ナッシング」「新橋サラリーマンサンクチュアリ」といったネーミングには笑いました。
長い名前を問題視する人がいますが、目くじら立てたり、絶望して自殺しそうになったりする必要はありません。日本人はネーミングの省略が得意です。「懐かしのメロディ」が懐メロに、「ミスターチルドレン」がミスチルになるように、高輪ゲートウェイは、そのうちきっと「タカゲー」と呼ばれるようになっていくことでしょうw。
それよりも気になるのは、JR東日本が事前に駅名案の募集を行っていたこと。その結果のベスト3は次の通りです。
第1位「高輪(たかなわ)」
第2位「芝浦(しばうら)」
第3位「芝浜(しばはま)」
「高輪ゲートウェイ」は130位だったようです。なぜ、このような人気に無い駅名を敢えて選んだのか。
発表すれば、投票の意味は無いのではないか、あるいは誰がどういうプロセスで駅名を最終決定したのかといった突っ込みが入ることは、想定できたはずです。ネット上でまた犯人捜しと公開処刑がはじまらないかと心配です。
駅名というのは、外国人や初めて東京に来た人にも間違えたり迷ったりしないことが一番大切です。
個人的には高輪ゲートウェイに大騒ぎする前に、原宿と明治神宮前、二重橋前と東京(丸の内)、浜松町と大門といった駅の二重名称問題や、「武蔵●●」という駅名が多くて混同する人が多いといった、現実的な問題解決にもっと目を向けるべきだと思います。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年12月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。