東京港区・竹芝にて、ポップカルチャー&テクノロジーの融合イベント「YouGoEx」を開催しました。
大勢のご来場ありがとうございました。
https://yougoex.tokyo/
2020年、オリンピック・パラリンピックがやってきます。
1964年の東京五輪では、初めて衛星でテレビ中継が世界に向けて行われました。
テレビの時代、ネットの時代を経て、次の五輪は新しい技術のショウケースとなります。
5G、4K8K、VRAR、AI、IoT、ロボット、ブロックチェーンの五輪になります。
そして、前回のリオオリンピック閉会式で、安倍首相がスーパーマリオに扮して登場したように、日本のポップカルチャーのショウケースにもなります。ポップ&テックの大プレゼン機会です。
2020年、竹芝に、ポップとテックの集積した国家戦略特区「CiP」を街開きします。
ぼくが代表を務めるCiP協議会がプラットフォームとなり、IT、通信、放送、コンテンツなど50を超える企業・団体によって整備が進められています。
https://takeshiba.org/
街開き前ながら、音楽業界データ基盤を作る「アーティストコモンズ」、インバウンド向けおもてなしサイネージ実証、オタク研究の総本山「世界オタク研究所」、人機一体の「超人スポーツ」、スタートアップ支援の「CiPファンド」など各種プロジェクトが走っています。
慶應義塾大学メディアデザイン研究科KMDや2020年開学予定のi大、さらにはスタンフォード大学の機関もサテライトを置く方向で話が進んでいます。
産学連携で、さまざまな規制緩和を導入して、新しい技術、文化、産業を生む場にします。
東京がもつポップ力とテック力を集結すれば、米オースティンのSXSWや、オーストリア・リンツのアルスエレクトロニカを超えるエッジなイベントができるんじゃないか。渋谷や秋葉原のようにできあがった産業文化がなくて、だけど海がある竹芝が特区として磁場になれば、次の東京が現れるんじゃないか。
YouGoExはそんなことを期待してスタートしました。
音楽、アニメ、オタク、eスポーツ、超スポ、キッズ、ビジネス、そしてテクノロジー。
ポップとテック、ごちゃまぜの化学反応で東京の潜在力を示したい。
オープニングは小林史明総務大臣政務官(当時)、日本音楽制作者連盟門池理事長とぼくがスピーチ。
司会は木村祐一さんと桜・稲垣早希さん。
応援に吉本芸人の横澤夏子さんとチョコレートプラネットさんがかけつかたほか、京都・祇園甲部の芸者さん舞妓さんも華を添えてくださいました。何やらごった煮のイベントという姿がくっきり。
小林政務官と遠藤諭さん、ぼくによるトークセッション「テクノロジーと政治」では、さきごろ総務省が打ち出した2030年を展望する「TECH戦略」について、竹芝CiPがそれを実装するテストベッドになりたいとぼくが提案、小林政務官から「アジャイル」(やっちゃう)で行こう、と励ましていただきました。やっちゃいます。
次長課長がMCを務めた「eスポーツ」、現役のプロゲーマーなどが日本のeスポーツについて議論しました。
現場ではeスポーツの急な盛り上がりに戸惑う声が上がるものの、Twitch中村鮎葉氏は「日本はゲーマー人口が多くeスポーツは結構いけるんじゃないか」との見通しを示します。今年が元年の日本。期待します。
夏野剛やクールジャパン機構 加藤有治さんらによる「Fund & Biz」、レインボーエンタテインメント栗田秀一さんやMCIP清水英明さんらによる「Music」、「世界オタク研究所」のアニメビジネス会議、協会設立3周年の「超人スポーツ」などのシンポも同時開催しました。
CANVASによる子どもの創作イベント「ワークショップコレクションミニ」も。
電子工作、造形など、ワークショップ6本とSTEAM KIDSの展示。
ブームになったEdtechとものづくりWS、その老舗と本物を揃えて、親子で楽しんでもらいました。
情報通信研究機構NICTのほか、CiP理事・会員からNTTdocomo、アイシン精機、ALSOC、韓国コンテンツ振興院KOCCA、SYNC NETWORK JAPAN、IPDCフォーラムなど先端技術の展示も。
Techは今後もっと力を入れていきます。
設立準備中「i大」の宣伝もしました。
盛り上げて発信してくださった吉本芸人のみなさま、ありがとうございます。
i大は墨田区に本校舎を置き、竹芝にサテライトを準備します。
慶應義塾大学KMD、スタンフォード大学などとともに教育研究機関の交差点も作る予定です。
合間に中島貞夫監督20年ぶり長編映画「多十郎殉愛記」の製作発表を行いました。
高良健吾さん、多部未華子さん、木村了さん。
京都国際映画祭でワールドプレミア上映することをぼくから発表しました。
これぞ京都の映画です。
報道も多数。
「次世代コンテンツのヒントを探る、「Pop&Tech」の祭典「YouGoEx2018」開催」
「竹芝をデジタル拠点に」
「「eスポーツの急な盛り上がり」に戸惑いと混乱 現役プロゲーマーらが本音で議論」
「新婚の横澤夏子、早くも“子供イベント”に興味? VRやARで「新しいお笑い」は生まれるか」
今年がホップ、来年ステップ、2020年にジャンプとしてのイベントを開催し、それ後は毎日ジャンプし続ける。
竹芝にできる大型ビルには東京都立産業貿易センターや、スタジオ、産学連携拠点などが用意されますし、周辺地区も祭りやイベントに使える場があれこれあります。
新しい賑わいを起こします。
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2019年1月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。