70歳を超えても働く「不幸な人」と「幸せな人」の違い

日本経済新聞社が初めて実施した郵送による世論調査の結果、70歳を過ぎても働く意欲を持っている人が約3割いることがわかりました(図表も同紙から)。

調査は昨年の10月から11月に、全国の18歳以上の男女を無作為に抽出して郵送で実施したものです。

働き続ける理由としては、社会保障の負担増や給付減に備え、少しでも自分で働いて収入を確保しようとするからだとしています。同じ調査では、経済的な不安を持つ人も8割近くいます。人生100年時代になって、収入を得るために、高齢者になっても働き続けなければならない社会の変化があることを示しています。

しかし、仕事とは収入を得る手段だけではありません。自分の価値を提供することによって、社会に貢献しながら、やりたいことを実現する機会でもあるのです。

言い換えれば、仕事にはお金を得るためにやる「ライスワーク」と、自己実現によって社会に貢献する「ライフワーク」の2つがあるのです。この2つが混在している仕事も存在します。

いらすとや:編集部

70歳を過ぎても働くことが、幸せなのか不幸なのかは、その仕事が「ライフワーク」なのか「ライスワーク」なのかによって決まると思います。本当はやりたくないのに経済的な理由からやりたくない仕事をせざるを得ないのは不幸なことです。しかし、自分がやりたいと思う仕事を、社会から求められて、70歳を超えてもやり続けることができるのは、幸せなことです。

私も50代半ばになって、ようやく自分のやりたい仕事だけを選んでできるようになりました。「ライスワーク」はきっぱりとやめて「ライフワーク」だけに関わることができる幸せな状態です。

いつまで自分の能力や経験が世の中から求められるかはわかりません。しかし、そんなニーズがあって、自分がやりたいと思う限り、ずっと現役で仕事をしたいと思います。

今日はこれから仙台にお邪魔して、個人投資家の皆様と「SHINOBY`S BAR 仙台」を開催します。自分が楽しく、東北のお役に立てればという理由だけで、講演料なども頂かず、お引き受けしました。まさに「ライフワーク」です。既にほぼ満席のようでありがたい限りです!

私の人生のミッションは、私の周りに集まってくれる人たちの人生をお金を通して変えることだと思っています。仕事をやっているという意識よりも、周りにいる人たちが人生を変えていくのを一緒に楽しんでいる感じです。

これからもそんなミッションを実現するためのライフワークを極めていくつもりです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年1月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。