正しい情報を得て、行動すれば成功できる!でも…

こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

この資本主義社会において、「成功」するための要素は極めてシンプルだと思います。誤解しないでもらいたいのは、「シンプル=簡単」と言っているわけではないということです。ですが、「成功するには何をすればよいのか?」ということについて言えば、やることはものすごく明確です。でも…。という話をします。

おそらく、ほとんどの情報発信者はこの、「でも…」の部分についてはほとんど言及していませんので、「お!」と思ってもらえると嬉しいです。

成功するために必要なたった2つのこと

人によって主張は様々、意見は別れる部分はあるでしょうが、私は「成功するためには必要なもの」はズバリ、これだと思っています。

「正しい情報を得る」
「行動する」

これはどんな分野においても言えます。ビジネスで起業する時も、英語のお勉強をする時も、投資を学んで資金を増やす時も、人との円滑なコミュニケーションを取る時も、全てこれだけで説明できてしまいます。

ビジネスで起業する時はまず、正しい情報を得るところからスタートです。起業して失敗する人は情報を持たず、例えば電話営業をしてきた業者にそのままお願いをしたり、有り金を広告費につぎ込んで資金がなくなってしまったり、という「情報を得なかったから失敗した」としか言いようがない事例が目立ちます。情報を得る、というのはどういうことかというと、

「今現在、自分が起業しようとしている分野で成功している人から、再現性のあるやり方を教わる」

というものです。

実際、私は起業時にはまさにこのやり方を取り入れました。フルーツギフトショップ・肥後庵を立ち上げ、大きい規模の会社や高収入や有名人からの注文が来るように作ったのは、力量のあるコンサルをつけてその通りにやったからです。

このように「力のある人から教わる」というのは、「成果の出る、再現性を有した情報を得る」という方法を教わるということです。教えてもらった後はとにかく行動を重ねるだけ。これで成果が出てしまうのが、資本主義社会の構造です。それはどんな分野でも同じです。人間はいつの時代も、どんな文化においても、物が欲しくなったり、相手を信用するというプロセスはほとんど変わりません。人の好みは十人十色ですが、人々の購買行動や思考・行動という「法則」を学べば、どんな分野にも適用し、成果を上げることが出来るのです。

成果を出した後は好き勝手やってみたい

優秀なコンサルをつけ、徹底的に言われる通りに大量に行動をして成果を上げる…。これは資本主義社会においての「成功法則」なわけです。これから起業してビジネスを立ち上げる、副業でネットビジネスをして稼いでいく、という方が目の前にいたら、私はその人に一言いうでしょう。

「正しい情報を得て、大量行動することだけに集中してください」

と。ビジネスの目的は利益を上げ、お客様を集めることですから、これを実践するだけで目的は実現することが可能です。

「…でもね。ある程度余裕が生まれたら、自分流のやり方を生み出した方が絶対に楽しいよ」

これも付け加えたいとも思うのです。この記事のタイトルの、「でも」に当たる部分ですね。

教わらないことにもメリットはある

人から教わってその通りに実践し、成果を出す。

これ以上なく、素晴らしいことだと思いますよね。確かにそのやり方で成果は出ます。しかし、次の2つの問題点を抱えています。それは、

「成果は頭打ちする」
「飽きる」

というものです。私は肥後庵で起業する時にコンサルをつけました。2年ほど、とにかくいう通り手とり足とりまるで奴隷になったように動き回ることで、満足のいくところにはたどり着けました。が、2年間、必死に実践したことで「オレがやってほしいことは、みんなやり尽くしてしまったね(笑)」と言うのです。

結局、そのコンサルとはお別れし、次の方にお世話になることになりました。言うなれば、初心者講座の過程を終えて、中級者講座の先生にお世話になるという感じでしょうか。そうやって、コンサルの先生は「変遷」していきます。そしてやがて、先生から教わるフェーズは終わり、自分で自由にビジネスで羽ばたいていく、そんな段階が訪れるでしょう。そうなったら先生から卒業するときなのです。

で、言いたいことの本質はここからです。問題は2点目の「飽きる」ということです。最初は満足します。そりゃ目的を達成したら、最高に気持ちのいいものですからね。しかし、成果が出る過程でやっぱり、

「じゃあこれをやったらどうなるんだろう?」
「先生に教わっていない、新たなこれをやると楽しいかも!?」

と欲が出てきます。「誰からも教わらず、ネットにも一切それについての情報が出てこない」という事を自分で試しにやってみる…これは、成果が出るかはさておき、ものすごく楽しいことです。最初から我流でやることは良いとは思えません。一部の能力が高い人は試行錯誤の末に正しいやり方を見出しますが、多くは失敗するとあっさり諦めてしまいます。ですので、最初は先生を付け、とにかく成果を出すことにフォーカスするべきだと思うのです。

しかし、ある程度成果を出し、あなたの置かれた状況が「今日、お金を稼がなければ明日の食べるものがない」という状況でないなら、私はぜひ成果を気にせず好き勝手やってみるのも良いですよとお伝えしたいです。

コンサルから勧められ、肥後庵のマーケティングの一環ではじめた、ブログや他メディアへの記事の寄稿をはじめました。もちろん、それで肥後庵の認知度は高まり、売上も上がりました。

しかし、魂のこもった記事を書くと、肥後庵もそうですが、「書いた私」に興味を持ってもらえる事が出てきました。今では、自分自身を売るためにも記事を書いています。これはコンサルの先生から教わらなかった分野で、好き勝手やっています。

その結果、ビジネス講演や出版、テレビやラジオなどの番組依頼などにつながりました。今では、このノウハウを講演でお話することもあります。誰もいっていない、私が好き勝手やって得られた「実験結果」に、市場ニーズがあることが分かりました。何より、「これやったらどうなるんだろう??」という探究心の結果を得るのが楽しくて仕方がない、という感じでしょうか。

どんな分野でも挑戦する以上、成果を得ることは必須事項です。でも、それだけに囚われ、いつまでも「先生のいう通りにする、おりこうな優等生」だけでは、人生つまらないと思うのです。やっぱり好きにやってみる、というあえて先の見えないワクワク感は大いに「あり」だと思うのです。

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。