お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔氏がツイッターで強制性交の疑いで逮捕された俳優の新井浩文(本名・朴慶培=パク・キョンベ)容疑者に対する批判について、
「新井浩文が在日朝鮮国籍だとわかった瞬間にバッシングが何万倍にもなる。国籍で人を決める人種差別主義者が日本には少なからずいる」
と書いた。
同じ犯罪でも、その犯人の属性によって非難の度合いが違うのがいけないのかといえば、そうとも簡単にはいえないが、あくまでも合理的な範囲でなくてはならないから、「何万倍」が本当なら聞き捨てならないまっとうな指摘である。
しかし村本氏の指摘には何重もの間違いがあると思う。
①著名芸能人がこのような犯罪で逮捕されれば大騒ぎになるのは当然で、とくに韓国人だから大きく騒いでいるとは思えない。少なくとも何万倍とかいうような指摘にどうしてなるのかあきれるしかない。
過去の類似事案と比べて内容的にも悪質性は高そうである。なにしろ、被害者は危険を予想できる立場でもないし、合意があったと勘違いするような余地もない。
むしろ、マスコミはいつものことだが、韓国人であるがゆえにおっかなびっくりだという印象を持つ人もいるくらいだろうし、村本氏の指摘も、外国人であることを盾に批判を封じようとする動きと感じさせるものだ。
②外国人犯罪については、内国人よりある程度強く問題視されるのは万国共通で度が過ぎなければ悪いことでない。入国管理や滞在制度など政策的議論と関連するからである。
③新井の場合には朝日新聞が本名や国籍を隠したりしたことで騒ぎが拡大した面があるが、これは朝日新聞こそ批判するべきことだ。
④村本氏は、沖縄でアメリカ兵が犯罪を起こしたら特別に騒ぐのも止めた方がいいというのだろうか。普通より問題が大きいのは分かるが、犯罪をゼロにしろとかいうのは無理難題に近いし、それこそ日本人やほかの外国人の何万倍も騒いでいるが、それは過剰だとは村本氏は言わないのだろうか。
⑤日韓の間には、慰安婦問題がある。韓国は性奴隷20万人とかデマを流して日本人の名誉を傷つけているし、国際合意も守らない。そうしたなかにあって、韓国人の性暴力に対して日本人が格別に厳しく糾弾するとしても、それなりの理由があるのではないか。