立憲民主党の蓮舫副代表が2004年(平成16年)の児童虐待防止法改正に反対したなどとして、タレントのフィフィさんがツイートしてネットが大騒ぎになったものの、当該の法改正は蓮舫氏が国会議員になる前のことだったとの指摘を受け、フィフィさんが18日、ツイートを取り消し、謝罪に追い込まれる騒ぎがあった。
この騒ぎはフィフィさんがその前日、次のようにツイート。
私は問いたい、なぜ平成16年の警察の積極的介入を盛り込んだ児童虐待防止法改正に反対した蓮舫議員が、今回の虐待死の件で現政権を責めることが出来るのか、私はその真意を問いたい。あなたは本当に国民の側に向いているのですか?それ以前に同じ親の立場として問いたい、なぜあの時反対したのですか?
しかし、実際は、厚労省のサイトにも記載されているように、当時の改正法案は、2004年4月に国会で全会一致で可決成立している。蓮舫さんが国会議員になったのは、同年7月の参院選での初当選であり、フィフィさんは二重の事実誤認をツイートしていたことになる。
フィフィさんはツイッターで、立憲民主党側から事実の指摘を受けたことを明らかにし、誤りを認めてツイートを削除。本人にも謝罪した。
一方、“被害者”となった蓮舫さんはフィフィさんの当初の誤認ツイートを大手メディアが拡散したことを嘆いた。
一連の事態は、スポーツ紙のネット記事でも掲載されたが、左派・リベラル系メディアも“意気揚々”と報道。ファクトチェックを売り物に政治家・メディアを風紀委員のように監視しているバズフィードジャパンは、ツイート内容だけでなく訂正したスポーツ紙の名前も含めて報道。また、さらにその“左側”にポジションしているリテラに至っては、
もはや、「言いがかり」などのレベルを超えた完全なデマゴギーであり、悪質なフェイクだ。
などとフィフィさんをこき下ろしまくった。
蓮舫さんはかつての民主党政権時代から積極的にツイッターを活用してきたが、近年は、ブーメラン発言の連発、さらにアゴラが追及した二重国籍問題への対処の失敗が重なって、ネットで叩かれまくっており、完全にアウエー状態だった。今回は“敵失”にすくわれた格好とはいえ、蓮舫さんにとってネットで久々の「完勝」だった。ここから勢いを取り戻すことはできるのだろうか。