朝日新聞デジタルが22日朝、韓国で芸能人らの性接待の舞台となった高級クラブの問題を報じた記事を配信した際、前日のイチロー選手引退と紐づけるタグを入れていた。
当該の記事は22日午前5時に配信した『「男はカネ、女は外見」韓国の高級クラブ、性接待の舞台』。先ごろ不祥事を起こした責任で脱退した人気アイドルグループのメンバーが出入りし、性的接待などの不祥事の温床として韓国社会で注目される高級クラブ事情を、ソウル駐在特派員がレポートしている。
記事の全文は朝日新聞デジタルの有料会員が閲覧できるが、当該記事にはイチロー選手に関連する記述が皆無にも関わらず、22日午前10時50分時点で、「#イチロー引退」のタグが入れられており、同サイトのアクセスランキングにもタグ付きで上位にランクイン。
またこの記事のツイッターボタンを押すと、見出しとURLとともに、「#イチロー引退」のタグが自動的に投稿文に入る設定になっていた。
記事内には「イチロー」どころか「野球」の文字すらない。問題の高級クラブに出入りしていたVIPとして芸能人以外に「スポーツ選手」が入っていたことが挙げられているが、イチロー選手と無関係とみられ、この謎のタグ付けは誤解を生みかねない。
ツイッター上では
新手の詐欺広告?
姑息だし、記事の内容からしてイチローの引退を汚されたようで悲しいわ
などの声が上がった。
なお朝日新聞デジタルはその後「#イチロー引退」のタグを外したが、11時時点でタグ付けをしたことや削除をした理由について説明はない。同サイトの広告ガイドによれば、月間のアクセスは2.6億ページビューで、当該記事は約6時間の間に相当数が閲覧したとみられる。