会社を辞める前に「お金を借りられるだけ借りなさい」

6月から開講する資産設計実践会第9期の説明会をゴールデンウィーク中も開催しています。すでに100名以上の方が参加され、本講座にたくさんのお申し込みをいただいています。

現在開講中の第8期から継続する方と合わせて、 100名を超える大きな投資家グループになりそうです。

(写真AC:編集部)

説明会に参加される方は、老若男女様々ですが、私と同世代の会社勤務の方も目立ちます。50代半ばと言えば、そろそろ定年を意識する時期です。そんな世代の方にアドバイスしているのは「お金を借りられるだけ借りなさい」と言うことです。

「借金=悪」というステレオタイプな日本人の価値観からすれば、定年退職間際になって借金をすることを勧めるのは、シニアにハイリスクの投資信託を売りつける金融機関にも似た無謀な提案に聞こえるかもしれません。

しかし、現在の低金利環境下で最も効果的な資産運用は「金利差」を活用する不動産投資です。これは「お金を借りる力」を持っていることが前提になりますが、その能力は定年退職した瞬間ゼロになります。つまり、定年間際までの数年が最後のチャンスなのです。

もちろん不動産投資にはリスクがあります。しかし、物件をしっかり吟味すればリスクは限定できます。また、現金を持っている人であれば、頭金を厚めにすることで、融資が通りやすくなり、毎月のキャッシュフローもプラスを大きくすることができます。そしてお金は一旦借りてしまえば、繰り上げして返すか借り続けるかは、借り手が決められます。嫌ならいつでも繰り上げ返済して売却すれば、止めることができます。

お金を借りる力を最後に振り絞り、定年前に駆け込みで不動産投資に参入する。これによって「リスクを取らないリスク」から脱出することができます。

もう1つの資産運用方法である金融資産を使ったコツコツ投資もやらないよりはやった方がずっとマシです。しかし、低金利の環境下では、金融商品だけで資産形成しても、老後の不安はいつまでたっても解消できません。なぜなら、金融商品だけでは定期収入を生み出す仕組みを作ることができないからです。

変節者扱いされていた私の資産運用の考え方も、数年が経過してようやく賛同してくれる個人投資家が増えてきました。そんな人たちの人生を変えるお手伝いを全力でしていきたいと思っています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年5月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。