1990年代から世界経済に起こった最大の変化は、情報革命とグローバル化でした。インターネットは情報を民主化しましたが、それが生み出したのはグローバル独占でした。これによって資本主義は大きく変質し、グローバルな水平分業と規模の経済が極大化したのです。
GAFAのような独占企業が高い収益を上げる一方、先進国の労働者は新興国との競争にさらされ、格差が拡大しました。成長率やインフレ率や長期金利も、2010年代に大きく低下しました。
この歴史的な転換期に、安倍政権は量的緩和などの短期的な政策で時間を空費し、生産性は低下して停滞は長期化しています。成長を前提にしてつくられた社会保障が行き詰まり、世代間格差も拡大してきました。
7月からのアゴラ経済塾ではグローバル資本主義の歴史を振り返って21世紀の世界経済を考え、日本が「停滞先進国」になったのはなぜか、それは資本主義の宿命なのか、それを脱却する道はないのかをみなさんと考えます(第1部は聞いていなくても大丈夫です)。
授業はすべてインターネット中継するので、全国の(あるいは海外の)みなさんも視聴できます。録画をあとから見ることもできます。
講師:池田信夫(アゴラ研究所 所長)
テーマ(例)
- 先進国の成長は終わったのか
- 日本はなぜグローバル化に失敗したのか
- 格差は拡大するのか
- 人工知能で雇用は失われるのか
- 社会保障は持続可能なのか
- 長期停滞は脱却できないのか
など受講生のみなさんの関心に応じて決めます。
テキスト
- ロバート・ゴードン『アメリカ経済 成長の終焉』
- リチャード・クー『「追われる国」の経済学』
- Lawrence Summers “Secular Stagnation”
など随時指定します。
開催日:2019年7月5日から毎週金曜日(全12回)
7月5日・12日・19日・26日
8月2日・9日・23日・30日
9月6日・13日・20日・27日
時間:19:00~20:45(手づくりの軽食つき)。懇親会もあります。
場所:Katanaオフィス渋谷(東京都渋谷区渋谷3-5-4 渋谷3丁目スクエアビル2階)会議室(渋谷駅16c出口5分)
定員:15名(先着順で締め切ります)。インターネットによる視聴は無制限(Facebookのグループで質問できます)。
受講料
- 3ヶ月12回分:6万円(消費税込み)
- 2019年4月期のアゴラ経済塾(教室受講)から継続する受講者:5万円
- 女性・学生・インターネット:3万円(ネット受講者も1回は会場で受講できます)
お申し込み方法:専用フォームに必要事項をご記入いただき、フォーム記載の弊社口座へのご入金をもって手続き完了です。
主催:株式会社アゴラ研究所