英国の新首相に24日、ボリス・ジョンソン氏が就任した。その直前、日本の河野太郎外相が2年前、外相時代のジョンソン氏に手渡して福島の桃ジュースをおいしそうに飲む様子を写した動画をツイッターで再び紹介し、ネット上で話題になっている。
動画は、河野外相が2017年12月の訪英時にジョンソン氏と会談した際に撮影。当時もツイートして話題になったが、ジョンソン氏の首相就任に合わせて再びリツイートし、再投稿から1日近くでRT数は9000を超える(24日21時時点)の反響を再び呼んでいる。
福島第1原発の事故を受け、英国を含むEUは、福島県産農産物の輸入規制を強化してきたが、河野氏のツイートによると、ジョンソン氏は外相時代に規制撤廃に理解を示したといい、早くから日本と福島に好意的だったようだ。
今年6月に大阪で行われたG20サミットで、EU側は日本に対し、福島県産大豆など一部を規制から適用除外にする方針を伝えており(時事通信)、ジョンソン氏の働きかけもこれまでの流れに寄与したのかもしれない。
ジョンソン氏が「福島の桃を食べたい」と所望した際、桃は旬を過ぎていたので河野氏が持参した桃ジュースをおいしそうに飲んだ。当時の福島民報の報道によると、この桃ジュースはJAふくしま未来が販売している「桃の恵み」とみられる。
ときに奇抜な言動で「イギリスのトランプ」とも言われるジョンソン氏だが、風評被害に苦しんでいる福島には意外な一面を見せた。今後、来日した場合には福島県来訪への期待も高まるかもしれない。
2年前の動画投稿の紹介にも関わらず、河野氏のツイッターに
この動画だけで好感度が上がった!
今まさに桃のシーズンです ぜひ、ぜひ福島の🍑を就任祝いに差し上げてください
タロー ボリス の関係ですね!期待してまっせ!
などと盛り上がっていた。