30日に韓国で開幕する野球の18歳以下(U18)のワールドカップ(W杯)に出場する日本代表が、日韓関係の悪化を考慮し、出入国の際には日の丸などをつけない方針が明らかになった。NHKなど報道各社が27日夜、相次いで報道した。SNS上では、U18日本代表を所管する日本高校野球連盟(高野連)の決定に非難が噴出している。
日本代表はきょう28日、韓国入りするが、NHKニュースによると、高野連の竹中雅彦事務局長は報道陣に対し、
韓国の国民感情に配慮して、日本を前面に出すのはやめようと思っている。日韓関係が悪化していることと、スポーツをすることは別なのでわれわれは真摯(しんし)にプレーすることが大事だと思う。
と述べ、日の丸や「JAPAN」のロゴが入った代表用のシャツではなく、無地のシャツを着用する方針を説明した。
午後8時21分に配信されたNHKニュースのツイッターは、3時間弱でリツイート数が4桁に達する反響。
コメントも続々と寄せられ、
名誉の棄権でいいんじゃないの? 国の代表チームなら自尊心を持って欲しい。
外国に配慮して国旗を背負わないなら国の代表になんかなるな。
韓国から言われもしないことをするとは。高野連は馬鹿か!
といった非難が殺到。さらには、
国の代表として出入国するのに日の丸つけて何が悪い? 高野連ってやっぱり朝日新聞とズブズブなだけはあるな。
などと、夏の高校野球大会を共に主催する朝日新聞との関係を取りざたするツイートも相次いだ。
さらには、
スポーツ庁長官、鈴木大地氏も怒れよ!これは由々しき事態!
などと政治・行政側に対処を求める声もあった。
日韓関係の悪化に連動し、民間の交流では両国を行き交う観光客の減少が伝えられているが、今回の事態は、スポーツ界にも影響が及んだかたちだ。しかし、選手の安全確保を優先したとはいえ、国の代表なのに「日の丸隠し」をした高野連の対応が妥当なのか、ネット上の議論が白熱している。