大反響!依存症予防教育モデル授業 in 高知

田中 紀子

今年の文科省の委託事業「依存症予防教育モデル授業」ですが、8月30日に高知県で今年最後のセミナーを開催いたしました。

毎年、平日昼間の開催にも関わらず、多くの方々にご来場いただくこの事業ですが、今年は、体験談に俳優の高知東生氏にご登壇頂いたことから、反響はハンパじゃないものとなりました。

石川開催、岡山開催共に地元の新聞やテレビが取材に来て下さり、ご来場者も例年の1.5倍となっておりました。

しかし、ここ高知県は高知さんのご出身とあって、我々の予想を上回る、とんでもない事態となりました。

まず、ご来場者数です。
皆さん、平日の昼間に学校関係者をメインターゲットとした「依存症」の話しですよ。
だから「180人入る会場なら、充分かなぁ~」と思うじゃないですか…

とんでもない!8月の頭ですでに申し込みが100名を越したために、急遽会場変更!
最終的に、310名のご来場者があり、会場は超満員でした。高知の地元の方に伺っても「平日昼間にこの手のセミナーで、100名を超えるのは珍しい」と言われました。

次に、我々依存症界に日頃からとんでもなくお力添え頂いている、地元高知の衆議院議員 中谷元先生も御来場下さったんです!

これただ単に挨拶だけして帰っちゃう…っていう良くあるパターンじゃありませんよ!
なんと5時間もの長丁場、中谷先生「勉強します!」とおっしゃって御来場下さって、実際、誰よりも早くお越しになり、最後までいらして下さったんです。

ひぇ~!こんな真摯な国会議員の先生(しかも大臣経験者の!)今まで見たことないです!
こちらの方が、感激というか恐縮というか、もともと「なんて良い先生なんだぁ~」と、常々我々依存症界では知られていることではありましたが、びっくり仰天してしまいました。

しかもめっちゃ気さくにお話し下さり、なんと高知東生さんとは同じ幼稚園の先輩後輩ということも判明しました!

そして、最もすごいことになったのはマスコミさんです。
新聞は、地元高知で最も強い「高知新聞」さんと、朝日新聞さんが取材に来て下さり、大きく記事にして下さいました。

薬物依存を自助組織で脱却 高知東生さんが体験語る(高知新聞)

薬物仲間と弱みを握り合い… 高知東生さんが依存症語る(朝日新聞)

その上、NHK高知さんと民放3社・・・つまり高知県内すべての地上波が夕方のニュースで、今回のセミナーの件を一斉に放映する!という事態となりました。

啓発活動をする上で、こんなに有難いことはなく、やはり有名人に回復の体験を語って頂く意義は大きい!と思いました。

録画をアップするわけにもいかないので、ネットニュースになったものだけご案内しますね。
是非、ご覧になって下さい。

高知東生さん薬物依存の怖さ語る(NHK高知)

高知東生さん 薬物の恐ろしさ語る(イブニングKOCHI)

取材陣も、会場がいっぱいなので狭い所でこんな感じに…

最後に、講師陣と中谷先生とご一緒に記念撮影。

これで、今年の事業は無事終了!
これだけの反響を呼び、メディアで取り上げて貰い、啓発を促進したので、委託して下さった文科省さんも、さぞ喜んで下さっていることでしょう!

御来場下さった皆様、応援してくれた仲間達!本当にありがとうございました。


田中 紀子
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表
国立精神・神経医療センター 薬物依存研究部 研究生
競艇・カジノにはまったギャンブル依存症当事者であり、祖父、父、夫がギャンブル依存症という三代目ギャン妻(ギャンブラーの妻)です。 著書:「三代目ギャン妻の物語」(高文研)「ギャンブル依存症」(角川新書)「ギャンブル依存症問題を考える会」公式サイト