SNSコメント欄に登場する「イタいおじさん」たち

内藤 忍

いらすとや:編集部

誰でもネットで簡単に情報発信ができるようになり、自分の意見を世の中に広げられるようになりました。

それ自体は、悪いことではありません。しかし、その弊害として、マナーや常識をわきまえない人たちが増えています。例えば、こんな人たちです。

ストーカーおじさん
ネット上でストーカーのように頻繁にコメントを書いて、相手から気味悪がられるパターンです。例えば、お気に入りの女子が写真をアップすると「今日も美しい」「素敵ですね」と、コメントを続けるパターン。この手の感情表現はリアルな世界では、プライベートにするのが常識ですが、ネット上になると、急に大胆に世界中に自分の感情を素直に表現できてしまう、ある意味純真なおじさんです。

クレーマーおじさん
コメント欄に、字が間違っている、事実は違うなどと、何かとネガティブな発言を執拗に繰り返す人。何か気に入らないことがあるのでしょうが、だったら読まなければいいだけの話です。いわゆる「アンチなファン」という熱狂的なファンの人なのかもしれません。

かまってチャンおじさん
本来のトピックとは関係なく、自分の経験談を自慢気にコメントする人がいます。「私がニューヨークにいた時は・・・」「私が乗ったファーストクラスでは・・・」といった感じで、何でも自分の過去の武勇伝に結び付けてきます。自己承認欲求の強い人たちです。

このような人たちを「イタいおじさん」と書いたのは、私と同じ世代の人にこの手の人が多いように感じるからです。

その背景には、50代、60代になると、リアルの世界で、リスペクトされることが減り、自己承認欲求が満たされなくなってくることによるストレスがあると推測します。しかし、リアルな世界で相手にされなくなると、ネットの世界でマナーをわきまえず周りの人を不愉快にするのは、見苦しいものです。

この手の人たちの最大の問題は、やっている人たちに自覚症状が無いことです。親切に教えてあげても、逆切れ。コメントを削除しても、また書いてきます。相手にすればするほど、エスカレートするだけですから、対策としてはスルーするしかありません。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年10月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。