首里城焼失。ネットで悲鳴続出、県の管理不備の指摘も

アゴラ編集部

31日未明、那覇市の首里城で火災が発生。正殿、北殿、南殿などの主要施設が全焼するなど大きな被害を出した。市消防局は、火災は午後1時30分ごろに鎮火したと発表した(産経ニュース)。

NHKニュースより

琉球王朝時代の建物は、沖縄戦で焼失。その後、半世紀近くを経て1992年に再建されて以来、王朝時代の伝統を体現する「沖縄のシンボル」だった。2000年には跡地が世界遺産に登録されている。それだけに現地住民だけでなく、ネット上でも悲鳴が上がった。

沖縄出身の著名人では、SPEEDの元メンバー、島袋寛子さんが「今日だけは、かなしもう。。」と絶句気味にツイート。

同じくメンバーだった今井絵理子参議院議員も「驚きとショックで言葉になりません」とツイート。

琉球新報の島袋貞治記者は号外紙面の画像を添付しながら、「こういう紙面をつくりたくはなかった」と悲しみにくれた。

プロバスケットボールリーグ、Bリーグ1部で、地元で人気の琉球ゴールデンキングスのツイッターも「惨事に、少しでも力になれることをしていきたい」と支援を誓った。

悲しみの声はアジアからも。日本語堪能で知られる香港の民主活動家の大学生、周庭(アグネス・チョウ)さんもツイッターに投稿。

台湾の蔡英文総統は「首里城が再建され、かつての華麗な姿を取り戻せることを心より願っています」と日本語でエールを贈った。

一方、ツイッター上ではこの日朝から「出火原因」がトレンド入りするなど火元に注目が集まっているが、通産省時代、沖縄での勤務経験のある八幡和郎氏はFacebookで、首里城の有料エリアの管理権が今年2月に国から県に移管されていたニュースを引用。「玉城知事が管理不行き届きで貴重な国有財産焼いた」と、県の管理に手落ちがあったと厳しく指摘した。

琉球新報 2月4日「管理 国から沖縄県に移行 沖縄美ら海水族館 首里城有料区域

【UPDATE 17:00】鎮火報道、海外の反応などを追記しました。