思い通りにいかない時の、心の折り合いのつけ方

人生とは、順調にすべての望みがかなうことよりも、思い通りにいかず、もがき苦しむことの方が圧倒的に多い。これは、私だけに限らないと思います。

写真AC(編集部)

仕事でもプライベートでも、思い通りにいかないのは、精神的には大きなストレスですが、そんな日常とうまく付き合っていかなければなりません。

今まで数々の心が折れそうな修羅場に遭遇した時、納得させるために、自分なりの心の折り合いをつけられる対応をしてきました。

まず、「過去と他人は変えられない」と腹をくくることです。変えられるのは「未来と自分」です。思い通りにいかないのは、過去の話。そして、それは無理に変えることがてきない他人の感情や行動です。であれば、そのことに怒りや悲しみを持つのではなく、そういうものだと受け入れることです。

変えられないことを受け入れる勇気を持て!ということです。

そして、自分が試練を感じているとしたら、それは神様から与えられた成長の機会だとポジティブに捉える努力をすることです。年齢を重ねると共に輝きを増している人を見ると、多くは苦労を重ね、その中で自分自身を成長させている人であることに気が付きます。苦労を知らずに順風満帆な人生を歩んだ人には、深みがなく、人の気持ちを理解する懐が欠けていると感じることが多いのです。

ピンチはチャンスと発想の転換をせよ!ということです。

そして、3つ目は、絶対的な不幸は無いと信じることです。数々の絶望的な経験も後から振り返ると、時間がその痛みを軽減し、取るに足らないものに見えてきます。価値観というのは、時代や環境によって変わってきます。

今まで最悪だと思っていたことが、実は最高であることに気が付く。そんな経験を、今まで何回もしてきました。事実は1つ、解釈は無限。

つまり、不幸とは事実ではなく、自分自身の解釈であることを認識せよ!ということです。

リアルな厳しい現実が目の前にある人にとっては、私が書いたような方法で問題など解決する訳ないと思うかもしれません。しかし、少し時間が過ぎ、環境が変わり、自分の考え方も変化すれば、真っ暗だった目の前に、光が見えてきます。

明けない夜は無いし、夜明け前が一番暗いのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年12月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。