昨年末から、葛西臨海水族園本館を残したい!お姐の発信と、奇しくも別働隊でアクションを動かしてこられた建築家の皆様との化学反応が起こり、本来予定調和で追認となるお役所独占先行アリバイ検討会が、なんと前代未聞の新聞・テレビ報道になり注目が集まってきております。
一方詳細を知らない多くの方々は残念ながら東京都議会議員も含め、東京都の詭弁としかいいようのない、説明を鵜呑みにしてしまい
「別に古い建物なんだから壊しても良いじゃん」
「老朽化とかバリアフリー対応してないんだからダメじゃん」
という“洗脳”ともいえます懐柔策に丸め込まれようとしております。(怒)
そこで!
皆さんの素朴なギモンに、チームお姐+建築家専門科集団によりまして、お答えさせて頂きたいと思います。
よゐこのための葛西臨海水族園長寿命化教室
お姐「よゐこの皆さん!みんなが大好きな葛西水族園本館が、なんと水族館じゃなくなるんだって。結婚式場とか小池知事があり得ない提案してて、最悪取り壊されるかも。さぁどうする?」
よゐこ「ええ~。やだやだ!うんと小っちゃい頃、今は天国にいるおじいちゃんに連れて行ってもらったし、学童クラブの遠足でも行ったのにぃ。なんで?」
お姐「小池知事がそう決めてようとしているらしい。悲しいよね。しかも、うまく、壊す理由ばかり見つけて、東京都のお役人さんを使って、もっともらしくみんなに説明しているらしい。」
よゐこ「そういえば、壊して新しいの建てる方がいいって、偉い人がいってるよとか、そんなこと言ってるお友達がいたよ。」
お姐「どんなこと言ってるの??聞かせて」
よゐこ「じゃぁ私が迷える子君を連れてくるから、お姐さん達答えてあげて!」
お姐「合点承知のすけ!緊急教室開講!」
迷える子「よゐこちゃん強引だなぁ!ハァハァ…突然すみませんが、どうぞよろしくお願いします!」
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迷える子Q:老朽化して危ないから壊した方が良いでしょ?
水族園ハカセA:現建物は耐震的には問題がありません。設計されたのは新耐震基準制定以降であり、構造家木村俊彦氏による安全性が見込まれた構造設計です。
東京都は老朽化と曖昧な表現をして、建物全体に問題があり壊さないといけないように印象付けようとしていますが、実際に老朽化が問われているのは、水槽まわりのコンクリート構造部分や設備配管などであり、それについては補修や更新が建物として設計されていますので、問題はありません。
水を抜いてからでないとわからないと東京都はいっていますが、すでにこれについ調査委託を行っていて、補修したり更新したりできることを東京都は把握していながら、それを隠しているのです。
既存施設の内部の改修や更新はいくらでも可能であることがわかっています。
迷える子Q:新しい建物の方が綺麗で都民も嬉しいんじゃないの?
水族園ハカセA:葛西臨海水族園の更新に向けた事業計画(素案)では明らかにしていませんが、「葛西臨海水族園事業計画検討会」に東京都が示した配置案では新施設は現施設本館の北西に計画していて、河岸から二百数十メートル離れていて、海際の公園に位置する環境にそぐわない経済優先の箱状の建物です。
海の景観を背景にして、公園全体の風景の中にガゼボ・四阿(あずまや)・パビリオンとしてのガラスドームと海に溶け込む噴水池が配置され、水族館機能がその下階に全て構成された現施設は新施設とは比較できないほどの美しさとそこで体験できることの豊かさを併せ持っています。それは永続させるに足るものです。
新しいことが良いのではなく、新しくなり逆に価値が低く、貧相になることもあり得ます。
これまでも5500万人以上の来園者の心に美しく豊かな記憶を刻んできた現施設がさらに将来の来園者の記憶に豊かな経験を重ねるように、大切に水族園としての機能を維持していく必要があります。
迷える子Q:古い建物はバリアフリー対応とか出来ないでしょ?
水族園ハカセA:現施設のバリアーフリー化はできます。
現施設についてのバリアーフリー対策は、東京都が過去に設計を委託し、設計が終了しています。しかしながら、なぜか東京都はその工事を一部のみ発注し、そのほかは放置してきています。
迷える子Q:「価値ある建築」って言うけど、一部の人間の思い込みじゃないの?
水族園ハカセA:これまでに5500万人以上の来園者があり、現在でも年間150万人ほどの来園者がある施設です。
建築の専門家でなくとも、水族園の入り口から券売所を通り噴水池のある広場に到る道行と、ガラスドームから下降し、暗い水槽展示空間とと明るい水槽展示空間が織りなす体験の織りなす経験や感動は実感できるものだと思います。
現施設は単に有名建築家が設計したとか、どことかの賞をとった建物であることを超えて、豊かな経験ができるものとして「価値ある建築」であると言えます。
迷える子Q:築地を離れたくないみたいな利権じゃないの?
水族園ハカセA:新施設を建設する工事費に対して、現施設を改修、一部増築する工事費の方が低価格となることは、H23年に東京都が委託した調査資料で報告されています。
利権ではなく、現施設への愛着や、そこで過ごした記憶や体験を尊重する人々は多くいることは、昨年行われたパブリックコメントでも明らかになっていますが、逆に現施設を放棄する理由は不明です。
逆に新施設を無理やり作る計画に、利権が潜んでいる可能性があると思われます。
文化を創るのも守るのも壊すのも人類
さて、教室が終わった後耳をすましてみましょう
迷える子「ハカセの説明に、目から鱗が飛び出た!」
よゐこ「そりゃそうだよ、鱗もってる生き物が暮らしている葛西臨海水族園だからね(笑)」
水族園ハカセ「ふぉふぉ!(笑)本当に大切なことを君たちは知ってくれたようだな。ホンモノを評価するにはそれを見極める心眼がなければ出来ぬのじゃ。そしてそれを守り続け、活かしていくことはとても手間暇がかかるものなのじゃ。しかし、それをしていくことそが、人類が持っている文化・文明の基礎なのじゃよ。そして、長年積み重ねた文化財をほんの一瞬で破壊してしまう野蛮な行為を行う権力者が現れるのも人類の業。」
よゐこ「なんとかならないの??!!」
迷える子「東京の権力者ってだれなの?」
水族園ハカセ「幸い時代は変わったのじゃ。もはや権力者はいない。いたとしても駆逐できる主役は君たちだ。自ら声をあげよ!」
一人から出来ることがあります!立ち上がろう!江戸川区民&都民の皆様
と、いうことで声をあげましょう!!
1. パブコメに物申そう!(期限あり)
「葛西臨海水族園の更新に向けた事業計画(素案)」の公表及び都民意見の募集について
にて「葛西臨海水族園本館の水族園機能維持と長寿命化を求める」パブコメをお寄せください!
令和元年12月26日(木曜日)~令和2年1月25日(土曜日)
※パブリックコメント投稿後、同じ内容を下記の頭書きを添えて、koe@metro.tokyo.jp へ送信して下さい。
「東京都知事小池百合子様
日本国憲法第16条および請願法第3条に基づき、請願書(質問書)を提出いたします。同法第5条に則り、誠実なご処理ご検討の上、各質問項目につき、1か月以内にご回答を頂きますよう、請願いたします。」
2. 知事宛に同文を送ろう!(期限なし)
期限過ぎても大丈夫!!
都民の声総合窓口
↑このページから「メールフォーム」をクリック!その後知事宛をチェック「レ」して上記同様の頭書きを添えて、ご意見を送って下さい。
良ければ、「守れ。葛西水族園」チームお姐+専門家集団のアドレス pubcome.kaq@gmail.com にも同文を転送下さるとありがたいです!
お姐総括
いやはや、続々と都民と議会軽視でテキトーかつ官僚的には巧妙に進んできた、葛西臨海水族園本館解体ありき路線も、よもやお姐という都議が議会にいたとは想定していない「バグ」があったわけでありまして。
役所にとっての「バグ」議員は庶民のための、都政バージョンアップ(←改革ともいふ)「コマンド」議員!
昨年12月23日の第4回葛西臨海水族園事業計画検討会も、そこから強引に突貫工事のごとく作られた素案も実にお粗末なものでしてね、えぇ検討会のお姐的検討を、現代の「棟梁」ノブレスオブリージュ建築家衆とともに、させていただきましてよ!
さ、ひっくり
返そう。
つづく!!
東京都議会議員(江戸川区選出) 白百合女子大学を卒業後、外資系保険会社、起業を経て、2007年江戸川区議選で初当選(2期)。2013年東京都議会議員選挙初当選(現在2期目)。2014年11月地域政党「自由を守る会」を設立し、代表に就任。公式サイト。
編集部より:この記事は東京都議会議員、上田令子氏(江戸川区選出)のブログ2020年1月9日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は上田氏の公式ブログ「お姐が行く!」をご覧ください。