社民党の新党首が福島瑞穂参議院議員になった。
ああ、これで社民党が立憲民主党に合流する話はなくなったな、というのが私の第一印象である。
衆議院議員が党首になると、どうしても衆議院の解散・総選挙を意識して、他党との選挙協力や選挙区調整などを優先したくなるものである。
何とか自分だけでも生き残る道はないかと必死に生き残り策を探すようになるものである。
その点解散がない参議院議員の場合は、自分の存在価値を高めるために党の政策の尖鋭化や他党との違いを強調しがちになるから、そう他党の動向に配慮しなくなる。
特に一定の強烈なフアン、支持層を持っている人はそうである。
組織の拡大よりも、自分個人の政策や主張の明確化を優先するようになるだろうから、立憲民主党の傘下に社民党が組み込まれてしまうような合流話にはどうしても消極になる。
それでも、国民民主党と立憲民主党とが対等合併の流れにでもなれば、バスに乗り遅れるなとばかりバタバタと新党への合流話が再燃するかも知れないが、事はそう簡単には進みそうにない。
社民党はいずれ政党要件を失ってしまうのだろうな、と見ている。
ご参考までに。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年2月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。