携帯電話各社が5Gのサービスをスタートさせ、いよいよ5G時代の幕開けです。
ドコモは、今日25日から5Gをスタートさせてその後、KDDI、ソフトバンク、楽天も順次スタートさせていきます。
今使っている我々のスマホがそのまま使えるわけではなく、5Gに対応した機種を購入することで使えるようになります。しかし、当初5Gが使える場所は限定的です。鉄道の駅、空港、大きなイベント会場やスポーツ競技施設など、携帯各社がそれぞれ発表をしていますが、発表されている施設やエリアから離れると、5Gは使えません。使えないと言っても5Gでの利用が出来ないだけで、その5G対応の機種が自動的に4Gに切り替わることで継続して携帯機能は使えます。
という事で、まだまだ限定的な利用になりますが、NTTドコモは購入時の注意事項として、「5Gエリアは当初限定的であるため、お客様によっては4Gでの運用が中心となります」と、わざわざ断っています。
そうでしょう。空港に勤務している人は1日5Gが使えますけれども、それ以外の人はたまに5Gという感じです。各社の利用が可能な場所はそれぞれ違いますが、例えば東京都内では、東京駅では使えるけれども渋谷駅では使えない。全国的に見れば、和歌山駅では使えるけれども、横浜駅では使えないなど、バラバラです。ちなみに私が住んでいる横浜市内では当面の間は、日産スタジアムでしか使えません。
ドコモの場合は、全国で当面の間150ヶ所に限定されるということですから、使える場所を意識しない限りは利用できないでしょう。ソフトバンクは令和4年末には人口カバー率90%になるということです。ただし、利用可能施設やエリアは急速に拡大をしていくと私は思いますから、今後携帯の機種変更するという方は5Gにしておいてもいいのかもしれませんね。料金は各社これまでの料金よりべらぼうに高くなるわけではありませんが、少々高くなるプランがそれぞれ出てくるようです。
さて5Gの何がすごいのかといえば、高速・大容量、そして低遅延、さらには多数接続というこの3つですね。しかし、これまた当初のサービスは高速・大容量だけということなので使う側からすればダウンロードが早くなるというぐらいでしょうか。
とはいえ、5Gによって自動運転が実用化されるなど、経済やビジネス、生活スタイルは大きく変わっていくことは間違いありません。今後3年ぐらいかけて日本全国で5Gが使えるようになっていき、そして対応機種が続々と出て、様々なサービスが本格的に増えていくって。そこまでいくには5年ぐらいかかるでしょう。しかし、世界的に見たらファーウェイの締め出しなど米中の覇権争いになっている5Gですが、いよいよ日本でもスタートします。
編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2020年3月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。