最近、コロナの影響で居酒屋などに気軽に行けなくなりました。そこで、早速、オンライン飲み会を何回か試してみました。その結果、思ったことがあります。それは、“会社の飲み会”こそ、オンラインでやるべきということです。
まず初めに、私が感じたオンライン飲み会のメリットTOP10をご紹介します。
- 周りがうるさくない
- 時間の節約になる
- 店に気を使わなくて良い
- 二次会に物理的に行けない
- 安上がり(→そもそも会計作業が不要)
- 飲み会終了後、すぐ眠れる
- 自分のペースで飲み食い出来る
- 好きな酒・料理が食べられる
- 物理的接触が無い
- 泥酔した人の介抱が不要
まず、私にとって。大人数の飲み会で何がめんどくさいかって、お互いに大声を張り上げないとコミュニケーションが取れないことです。その点オンライン飲み会は、うるさい場所にいる人には話すときだけマイクをONにしてもらえばよいので、ものすごく省エネでコミュニケーションが取れて楽でした。
また、宅飲みだから当たり前ですが、安上がりなのは衝撃的でした。私はコンビニで八海山と発泡酒、そして、ツマミは缶詰と乾き物を買ったのですが、合計で1000円ちょっとでした。普段の飲み会で、終電を逃してタクシーで帰ってくることを考えると、衝撃的な安さです。
他にも、通常の飲み会の場合、お店に対する気遣いも必要になってきます。例えば、お腹は空いていなくても、店にいるのだから何か注文しなくてはとなり、食べすぎたりします。また、遅れている人が到着するまで飲み放題の開始時間を遅らせてもらえないかとか、そういう店員の嫌がりそうな交渉をするとかも面倒です。しかし、自宅同士をつなぐオンライン飲み会なら、そんな苦労、誰もしません。
さらに、飲み会の終盤、面倒なのが会計です。酔っ払った人を相手に、頭が働いている人が計算した上、誰が多めに払うとか、そんな手間が発生します。しかしオンライン飲み会では、店への会計も不要なのでものすごく楽でした。自分が飲み食いしたものを自分が払うだけなので、割り勘負けもなければ、会計が高かった、安かったなども全くありません。
また、飲み会が終わった後、結構面倒なのが、飲み会中に眠ってしまった人を起こして、タクシーに押し込んだりする作業です。もちろん、オンライン飲み会にはそんな作業全く不要です。自分も飲み会が終わったらその瞬間から自宅で寝ることができます。
そんなわけで、オンラインの飲み会は、周りの人に対する気遣いなどのエネルギーや、移動の手間や費用などを、圧倒的に節約した感じになります。
とはいえ、こんなオンライン飲み会が友人同士で流行るかと言うと、そんな感じはしませんでした。というのも、友人同士の場合、「飲んで話す」ということが主目的というより、「会う」ということが目的になっているような気もするからです。
人によるのでしょうが、私の場合は、まず、軽く飲んで、「そこから、どこに繰り出す?」みたいな感じも楽しみの1つであります。また、「良い店を見つけたから、そこに行かない?」という、グルメな感じもオンライン飲み会にはありません。
では、場所とかは関係なく、「飲んで話す」ということだけが目的で行われている飲み会は何かというと、会社の飲み会です。しかも、会社の飲み会で問題になりがちな、お酌問題、パワハラ、セクハラ、2次会・3次会と連れ回すなどは、オンライン飲み会なら物理的に不可能です。また、アルコールを飲めと勧められすぎるアルハラが嫌という場合は、最悪、ビールの缶に自分でお茶でも入れておけば、他の人からは全くわかりません。
また、会社の飲み会をリアルでやると、結局、2〜3人の小さいグループに分かれるだけで、案外、すでに知っている人と話すだけになってしまいます。しかし、オンライン飲み会だと、誰か1人が話すと、全員が聞く仕組みになっているので、7〜8名ぐらいであっても、一体感のある会合になるはずです。(そうなると、おそらくですが、1人1人が話す時間は少なくなるので、1人だけ浮いてしまうような感覚になる可能性も低いと思われます)
とはいえ、会社の飲み会をオンラインでやるとなると、自宅の一部が見られてしまうのが嫌と思うかもしれません。しかし、最近は、背景を自分の好きな画像などにして、部屋は映さず、自分の姿のみを写すということも可能です。ですから、実はオンライン飲み会をするにあたり、デメリットはそんなに無いのではと感じました。
というわけで、これからは会社の飲み会こそオンラインが中心になるのではないかと思ったので、記事にしてみました。
さて、最後、一つ、気になるつぶやきを見つけたので、それを引用しておきます。
これは飲み会中に起きたことではありませんが、アルコールが入ると、こういう失敗をやらかす人は多そうで怖いですね(笑)
現在、分かった所までご紹介しましたが、引き続き、どういうオンライン飲み会が良いのか、どんなパターンがあるのかなど、私なりに、色々と研究してみたいと思っています。
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渡辺 龍太 放送作家・トーク術の講師
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最新著書:「雑談のおもしろい人、つまらない人(PHP研究所)」
(雑談は会話の中身は重要でなく、お互いのキャラクターの理解が重要)
Youtubeチャンネル:省エネ・コミュニケーション研究室