東京高検の黒川弘務前検事長が産経新聞記者らと賭けマージャンをした問題で、東京地検が、常習賭博容疑で告発されていた黒川氏や産経記者2人、朝日新聞社員について不起訴処分としたことが10日明らかになった。ネット上では、処分内容について疑問視する声が上がっている。
週刊文春の報道で賭けマージャンが発覚したあと、市民団体が5月下旬、黒川氏ら4人を常習賭博、賭博、贈収賄の疑いで告発していた。4人とも賭けマージャンの事実は認め、黒川氏は引責辞任をしている。
同じ不起訴処分でも、嫌疑がないケースや、嫌疑があっても社会的制裁を考慮して見送る「起訴猶予」などに別れるが、日本経済新聞によると、東京地検は捜査の結果、「賭博容疑については起訴猶予、常習賭博容疑は犯罪が成立せず、贈収賄容疑は嫌疑なしと判断した」(日経)という。
不起訴処分の報道を受けてネットでは、
上級国民の現れ
こんなのがまかり通るなんて。黒なのに白になるんだから。
といった疑問や怒りが爆発した。
また、黒川氏の賭けマージャンでは、1000点を100円換算する「テンピン」レートで賭けていたことも注目されていたが、この日もツイッターで「テンピン」が一時トレンド入りするなど再び脚光を浴びた。
テンピン麻雀が合法になった日
これでテンピンは合法になったというわけだな。毎年7/10は黒川杯テンピンカップ開催だな。
有識者では、ジャーナリストの江川紹子氏が東京地検が説明した不起訴処分の理由をツイート。
音喜多駿参議院議員は「ひどいなあ…」と絶句。
ジャーナリストの清水潔氏は「日本では、カジノより先に麻雀常習賭博が事実上解禁された模様です。おめでとうございます」と皮肉っていた。