辞任の意向が明らかになった安倍首相は歴代最長在任記録をした一方で、朝日新聞をはじめリベラル系のメディアや有識者らに敵視され、アンチが常につきまとったのも異例だった。
「アベガー」とも言われたアンチだが、作家の猫組長氏がツイッターで「目的失ってこれからどうするんや….」と述べたように、ネット上では、彼らが今後どのような対応を見せるかもマニアックに注目されつつある。
しかし、そんな「心配」をよそにアンチの人たちは安倍首相辞任の報を受けても「平常」運転のようだ。
2015年の安保法制論議の際、国会前デモで安倍首相に対して「お前は人間じゃない!叩き斬ってやる!」と絶叫して、世間をドン引きさせた政治学者の山口二郎氏は「病気でお辞めになるのは仕方ないとしても。選挙で敗北させて、やめさせたかった。」と悔しそう(?)な様子。
菅官房長官との記者会見バトルを繰り広げてきた東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏は「憲法改正や拉致被害者奪還などの自ら掲げた最重要課題は、何一つ成し遂げられなかった」とdisった上で、「後任の総裁は両院議員総会ではなく、党員を含めた総裁選で決めるべきだ」とエラそうに持論を示し、国会議員票では勝つのが難しいとされる石破茂氏の後継を暗に期待しているかのようだった。
また、2日前には、フランス文学者の内田樹氏が「新聞社二社から相次いで「安倍政権の総括」原稿を頼まれました。28日に辞意表明の確率が高いということでの予定稿です。」などとツイートして物議を醸していたが、
安倍首相辞任の動きが現実のものとなってから新たにレスが書き込まれ、
その依頼された予定稿ら日の目を見そうですね。
といった指摘もあった。
百田尚樹氏に関する著作で注目されたノンフィクション作家の石戸諭氏は「「反安倍政権」が一致点でしかなかった人々にとってはチャンスではなく、むしろこれからのほうのピンチなのではないかと思う。一方で「親安倍」が最大の一致点だった右派論壇も細分化されていく可能性が高い。」と、安倍首相のアンチ、シンパ双方が転機を迎えるとの見方を示した。