ミョン寿司で感じた「始める勇気、続ける勇気」

新しいことを始めるのには勇気が必要です。

特に自分の専門外の分野にチャレンジするのは、リスクも高く、何からやって良いのか、勝手も良く分かりません。だから、そのような困難に敢えて立ち向かう人にはリスペクトしかなく、応援したい気持ちが芽生えます。

昨日、SHINOBY’S BAR 銀座で開催された「ミョン寿司」も、そんなチャレンジの1つです(写真はアルザスワインに合わせたコハダ)。

普段は会社員として仕事をしている丸の内朝大学マネーコミュニケーションクラスの受講生だった通称「ミョン様」が、東京寿司アカデミーに通いゼロから学んだお寿司を披露。ここまでの苦労は、好きでなければできません。

イベントは、8人の参加者に2時間でお寿司を握り、ワインと日本酒を合わせるという内容でしたが、お寿司というお料理は奥が深いことを再認識しました。

シャリの炊き具合、酢飯のお酢の使い方、鮮度の良いネタの仕入れ、材料の捌きや下ごしらえ、そして握り。全ての工程がバランス良く仕上がらないと美味しいお寿司にはなりません。

そして、参加者に100貫近いお寿司をテンポ良く握り続ける。バラツキのない握りを短時間で仕上げる精密機械のような技術も要求されます。

更に、来店者とのコミュニケーションも必要です。ネタの仕入れ先など色々な質問があれば、手を止めずに対応しなければなりません。

高い技術だけではなく、豊富な経験が必要です。

夕方からの本番のために、早朝から魚の買い出しに行き、材料の仕込みをして、お店に運び、仕上げる。準備から後片付けまで、膨大な手間と時間がかかります。

そんな採算度外視で完成したミョン様のお寿司は、初めて一般の人たちの前で握ったとは思えない完成度の高さでした。もちろん高級寿司店と比較するのは酷ですが、手抜き無く丁寧に握られたお寿司は、セレクトされた日本酒とワインとの相性も抜群。

参加者の皆さんのお帰りの際の笑顔を見れば、大成功に終ったことは明らかです。

始める勇気の次は、続ける勇気です。近いうちにまた、銀座で更にバージョンアップした美味しいお寿司が食べられる機会を楽しみに待っています。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2022年4月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。