ワシントンで開かれていたG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議が閉幕しました。ロシア代表が発言する際に、アメリカやイギリスなど複数の国の代表が退出して共同声明も採択されない異例の事態となりました。
イエレン財務長官とパウエルFRB議長は退席。
カナダのクリスティア・フリーランド副首相も英米に追随しました。
一方、日本の鈴木俊一財務大臣は退席しませんでした。
出席前は「ロシアの暴挙抑えるよう努力」と意気込んでいました。さすがにロシアに対しては全面的に喧嘩は売れなかったようです。
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この顛末によって、世界の構図は可視化されたとの指摘があります。
新冷戦と言われるようになって久しいですが、過去の冷戦ほど単純ではないようです。
一方、ここのところ急激な円安で、鈴木財務大臣の発言には注目が集まっています。
英米と歩調を合わせなかったのは緊張感を持って注視しただけなのか、今後に注目です。