5月26日までのサル痘のスペインでの感染者は84人。感染の疑いありとされている人が157人。感染者の多くはマドリードで確認されている。(5月26日付「20ミヌートス」から引用)。
今回、ヨーロッパでサル痘の感染が最初に確認されたのは5月6日の英国であった。その10日後にポルトガルで感染者が確認され、スペインがその後に続いた。
潜伏期間は6日から13日で長い場合は3週間が経過してから症状が現れる。発熱、寒気、頭痛、筋肉痛、腰痛、リンパ節の腫れなどが発生した後に発疹が出て来る。
それは水疱に膿が混じったあとに体液と膿汁が凝結してかさぶたができて痂皮化したあとに治癒する。発生から治癒まで2-4週間とされている。
致死率は1-10%とされている。特に小児にこの危険性がある。
感染経路は感染した人の体液に直接的または間接的に触れた場合に一番多く感染している。空気感染は殆ど確認されていない。
当初、英国とポルトガルでの感染者が目立って確認されて危険信号が点灯した感じであったが、現在スペインでの感染者の急増が懸念されている。というのも、特にホモの間で感染者が多く確認されている。
例えば、マドリード州の最初の23人の感染者の中で22人が他の男性とセックス関係を持ったということが明らかにされているからだ。これは英国そしてポルトガルでも同様のことが確認されているそうだ。(5月18日付「エル・パイス」から引用)。
コロナ禍による感染からパンデミックとなり、そして現在ヨーロッパの一部でサル痘の感染者が増加している。これも環境変化による感染症を引き起こすことが容易になっているように思われる。